たまーに、無性に麻婆豆腐が食べたくなることがあります。日本の中華料理店では定番の麻婆豆腐ですが、なぜかアメリカでは滅多に見かけません。この料理、鉄人シェフの陳健一さんのお父さんが日本全国に広めたそうですが、きっとアメリカにはそういう料理人がいなかったんでしょうね。というわけで、麻婆豆腐を食べるなら自作、というのが我が家の定番。レトルトのソースを使わなくても、家にある調味料でかなりおいしくできるし、何より早いので、大して苦にはなりません。
昨日のお昼に作ったのは、白と緑の麻婆豆腐。夏の昼間にコッテリ茶色の暑苦しげなものを食べるのもなぁ...というわけで、麻婆豆腐を茶色くする二大戦犯、お醤油とオイスターソースにはお引き取り願いました。そのかわりに、母からおすそ分けのあった沖縄の塩と、鶏ガラスープで旨味を出します。お豆腐の白に、たっぷりのネギとニラの緑が映える一品になりました。(だから白と緑の麻婆豆腐。)
アメリカでも、日本食は健康に良い!ということでかなり沢山の種類のお豆腐が売られていますが、日本人が見ると今ひとつ。ステーキにしたりサラダに入れたり、と、使い方が妙(?)なので、基本的に固いのが一つ。"Soft Tofu"と銘打ったのを買っても、日本の木綿豆腐よりもっと固かったりします。アメリカのお豆腐なら、本当に「豆腐の角に頭ぶつけて死んじまえ」るかも(笑)。形はお豆腐みたいだけれど、あの馥郁とした大豆の味がしないのがもう一つ。そんな大味なめりけん豆腐ですが、麻婆豆腐をする時だけは重宝します。というのは、瑞々しい日本のお豆腐に比べて水分含有量が少ないため(だからやたら固いんですが)、水切りをする手間が省けるのです。閑話休題、材料です。
ソースには、1/8カップのお湯に、鶏ガラスープの素、コーンスターチ(もしくは片栗粉)大さじ1、それに豆板醤を小さじ1、あらかじめ混ぜておきます。調味料を全部合わせておくのは、短時間で仕上げるのが勝負の中華料理では基本だそうなので...。
作り方はごく普通の麻婆豆腐と同じです。生姜とニンニクを炒めたところに豚挽き肉を入れて、火が通ったら角切りにしたお豆腐を入れて炒め、ソースを回し入れてとろみが出るまでぐつぐつ、最後にごま油と山椒をぱらり。中国産の山椒から柑橘類につく病原菌が発見されたとかで、アメリカでは、つい最近まで四川山椒の輸入が禁止だったそうですが、今年になってその禁止令も解け、私としては嬉しい限りです。何しろ、これをぱらりとやるだけで、自家製麻婆が何とも本格的な、舌もぴりりと痺れる麻婆豆腐になってしまうので。シカゴにお住まいの方なら、エヴァンストンやオールドタウンに店舗のあるスパイスハウスで、良いものが手に入ります。(スパイス瓶に一杯の1オンスで$2くらいです。)
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