2007年07月17日

シカゴ郊外のがらくた屋へ遠征

シカゴから車で一時間ちょっとのところにあるVoloという街に巨大アンティークモールがある、と聞き込んできて、ちょうどパトリックの持っているガタガタのダイニングテーブルの後釜を探しているところだったので、行ってきました。郊外に住んでいる私の母も誘って、もろアジア人の母娘に紅毛碧眼のパトリック、という妙なトリオで。(実はこの凸凹トリオでアラスカにも行っていたりします。母の参加に嫌な顔一つしないパトリックに、本当に感謝です。)日曜日は混むに違いない、ということで、朝八時に実家に集合し、実家の近くのウォーカーブラザーズ・パンケーキハウスで腹ごしらえ、そのままVoloに向かうことにしました。

Apple Pancake at Walker Brothers' Pancake House

ウォーカーブラザーズは、シカゴ北部に支店がいくつかあるパンケーキ専門店で、いつも朝は早くから家族連れで大盛況。それもそのはず、ここのパンケーキはチョコチップからブルーベリーまで、どれを食べてもふわふわで、ほんのり卵の味がして、おいしいんです。オムレツやクレープもありますが、ここのお勧めはなんと言ってもこのアップルパンケーキ。洗面器に入れて焼いたんじゃないの?というくらい巨大なパンケーキの中には甘酸っぱいリンゴがたっぷり、上にはシナモンの利いたカラメルソースがこれまたたっぷりかかっています。(カロリー高そ...)かなり分厚いのに、卵の優しい味のする生地はふんわりと軽くて、ついつい食べ過ぎてしまいます。今回は、このアップルパンケーキ以外にスモークしたハラペーニョ(チポトレ・チリ、と言います)がぴりりと辛いクリームソースのかかった鶏肉とピーマンのクレープと、たっぷりのほうれん草にポーチド・エッグの載ったものを頼んで、三人で分けました。アップルパンケーキを半分お持ち帰りにしましたが、やっぱりそれでも食べ過ぎ感は否めず(笑)。お腹がいっぱいになったところで、いざ北進です。

ウィスコンシンとイリノイを結ぶ州間高速(interstate)のI-94に乗ったほうが早いのは分かっていましたが、高速に乗ってしまうと景色のほうがつまらないので、今回は一般道で行きました。超のつくお金持ちが大挙して(?)住んでいるという噂のレイク・フォレストなどを過ぎ、一時間ほどのんびりとドライブしていくと、新興住宅地の間にぽつりぽつりとトウモロコシ畑が現れだしました。朝方の風に吹かれて揺れる葉っぱが涼しげです。そのあたりで120に乗り換え、今度はひたすら西へ。ここまで来ると時折背の高いサイロや大きな納屋のある農家があったりして、郊外のベッドタウンに浸食されつつはあっても、まだまだ田舎の雰囲気が残っていました。問題のアンティークモールも、その雰囲気を残して、昔の納屋を改装したらしき作りになっていました。

さてこのモール、大きいとは聞いていましたが、実際行ってみると、いやはや聞きしに勝る大きさでした。アンティークを売っている建物だけで三つ、それ以外に(私たちは行きませんでしたが)自動車博物館が併設されていて、さらに「アンティークというほど古くはないけど、でもコレクターアイテム」的なものを売っている建物がもう一つ。個人の骨董屋さんが棚やブースをひと月いくらで借り、そこに並べた商品をモールの従業員に委託して売るというシステムになっているようで、小さなものは指ぬきや香水瓶から大きなものはタンスやベッドまで、とにかく古めかしいものがこれでもかっっ!というくらいギッシリ並んでいました。おばあちゃんの家の押し入れのような、古いもの特有の匂いがして、ああ、この匂いって洋の東西を問わないんだなぁ、なんて妙に感じ入ってしまったりして。最初は面白がって見ていた私たちも、二つ目の建物の最初の数部屋を回ったあたりで疲れきってしまいました。とりあえずアイスティーを飲んで木陰で休憩し、眼をつけておいたものを数点買って、車に戻ると、それもそのはず、もう二時間以上もうろうろしていたのでした。

Antique (?) Tea Set

これは私の戦利品。小ぶりな急須と、お猪口より一回り大きいくらいの小さなお茶碗のセットです。ぼってり分厚い食器ばかりのアメリカで、日本風の薄い焼き物を見つけて嬉しくなって、急須の持ち手も掛けているし、蓋は行方不明だし、さらにはお茶碗の一つにひびも入っているのに、つい買ってしまいました。もともとこれでお茶を入れる気はないんです。お茶碗はソースを入れたり、ちょこっとおつまみを盛ったりするのに使うつもりで、こちらがメイン。急須のほうは、秋になったら菊でも飾ったら素敵かな、と思って。セットで$3.95というお買い得なお値段だったので、ほとんど考えずにお買い上げ。どんな料理とあわせようかと考える楽しみだけで、値段の元は十分取れそうなくらいです。

Antique (?) Tea Cup

お茶碗を裏返すと、「九谷造」なんて怪しげな銘が入っていました。柄になった平安貴族の顔もなんだか微妙だし、ほんとに九谷かねぇ、と思いますが、字の形は漢字を知っている人が書いた感じです。九谷焼ではなくても、日本か中国で作られたものだろうな、と思います。いつ頃、どこで作られて、どんな経路でアメリカに来たんだろうと思うと、骨董品とは呼べないようなへなちょこアンティークでも、面白いですよね。母はと言うと、ほっこりした雰囲気のぶどうの模様のついたティーカップとソーサーのセットを二客、それにお揃いの砂糖つぼを買っていました。私の趣味からするとちょっと可愛らしすぎるけれど、母は嬉しそうだったので、一緒に行った甲斐があったというものです。あれだけ沢山あっても、これ!という物がなかなかありませんでしたが、だからこそ面白い物を見つけた時の嬉しさは倍増。ちょっと今は骨董はしばらくいいよ、という気分ですが、またしばらくしたら行ってみようと思います。

骨董疲れしたあとは、モールから車で二十分くらいのケトル・モレイン・ステートパーク(Kettle Moraine State Park)に行き、一周二マイルのループになったトレイルを、のんびりバードウォッチングをしながら散歩してきました。湿地帯を抜け、森に入り、今度は夏の花の咲き乱れる大草原をかすって、と変化のあるトレイルは小鳥の宝庫で、バードウォッチング大好きの母もパトリックも大喜びでした。インディゴ・バンティングやスカーレット・タネジャー、レッド・ヘッディッド・ウッドペッカーなど、見たことはあっても普段なかなかお目にかかれない小鳥がいるかと思えば、見たこともない色とりどりな小鳥も沢山いて、いつもはバードウォッチング狂とは言えない私も興奮してしまいました。湿地帯ではなんとビーバーまで目撃(なにやらものすごい水音を立てて、お昼ごはんの後を追っていました...笑)。野生のビーバーを見るなんて初めてです!

あっちで止まり、こっちで止まり、とのろのろ歩いていたら、たった二マイルのコースに一時間も掛かってしまい、駐車場に戻ってくるころには三人とも腹ぺこ。途中で見かけたカルヴァーズ(Culver's)というソフトクリームのおいしいファーストフード店で遅いお昼にしました。朝あんなにコッテリしたものを山ほど食べたのにお昼もこれではなぁ、と思いつつも、アメリカの田舎のこととて気の利いたものをちょこっと出してくれるようなお店は見つかるはずもなく、ファーストフードにしてはおいしいこのお店へ。もちろん、ソフトクリームも食べましたよ(爆)。

Caramel Cashew Sundae @ Culver's

三人で一番小さいのを一つ買って分けたので、罪悪感も三分の一(なのか?)。カシューナッツの塩味が利いていて、アメリカ人の好きなスィート&ソルティーの絶妙な組み合わせで、結構おいしかったです。お腹は一杯だし、一日フルに稼働した疲れもあって、帰りの運転は睡魔との戦いでしたが、久しぶりに遠出して楽しかったぁ〜。

Posted by Yu at 2007年07月17日 13:47


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