近所のメキシカン・スーパーをうろうろしていて、いいものを見つけました。見ているだけで辛くなってきそうな、いろんな種類の巨大干し唐辛子が並ぶスパイスの棚にぶら下がっていた、干し海老を粉にしたもの(camarones molidos)です。前々から干し海老が欲しいなぁとは思っていたのですが、日本の桜えびはおいしいけれどその分高いし、チャイナタウンで売っている干し海老はにおいがきつくて閉口するので、結局そのままになっていたのです。でも、パッタイにぱらっと入れると断然味が違うし、煮物に入れても雰囲気が変わっていいよなぁ、とずっと思っていたのです。で、小さな一袋99セントという破格のお値段で見つけたメキシカン干し海老、早速買ってみました。この値段なら、おいしくなくっても心もフトコロも痛まないかな、と。その隣に、芝海老くらいはありそうなかなりのサイズの干し海老をその形のままゴロゴロと袋に入れたのも売っていましたが、こちらはちょっと使えそうにないのでパスしました。メキシコ料理に海老ってあまりイメージが湧きませんが、本場の人は何に使うんでしょうね。
こんなふうに、かなり細かい粉末になっています。(後ろにいる変なのは、我が家でDenturasaurusー入れ歯竜、と呼ばれているおもちゃです。)中華料理のダシにしてもおいしそうだし、ふろふき大根のお味噌に隠し味で混ぜてもいいかも、なんて思うと、それだけで楽しくなってきます。まずは、「ばーさんがじーさんに作る食卓」でいつぞや見かけた(ような気がする)エスニック風のチャーハンで試してみることにしました。
フライパンにごま油を熱し、みじん切りの生姜を炒めたところに、件の海老パウダーを大さじ一杯くらいたっぷり入れ、香りが出てくるまで炒めます。野菜は、冷蔵庫にあったありあわせのもので。今回は普通のよりも細くて繊細な感じの中国のセロリと、小ぶりのズッキーニのような感じの韓国の瓜を使いました。お昼ご飯だし、海老の風味のパワーに期待して、お肉類はなし。味付けは、鍋肌から入れたナンプラーと、お砂糖を小さじ一杯くらい、それに胡椒少々で、エスニックだけれどシンプルに行きました。最後にごまをぱらり。
他の味付けをシンプルにした分、海老の運んできた海の味が引き立ちました。思った通り、中華街の干し海老よりもマイルドな香りで、桜えびに比べるとちょっと物足りないですが、なかなかいける味です。どこからやって来たのか、なにやら柑橘系の爽やかな香りもして、ちょっとミステリアスなチャーハンになりました。二人分できた半分は、イカとキュウリの四川炒めとあわせて、パトリックがお弁当にして持っていきました。アメリカ人ばかりの職場で、風呂敷(?)包みを解いてお箸でお弁当を食べているパトリックを想像すると笑ってしまいます。
後で調べてみたところ、メキシコ人はこの干し海老粉を卵と合わせてトルタ・デ・カマロン(torta de camaron)というオムレツにしたりするそうです。カトリックの習慣で、ある祭日の前に一週間、お肉を食べてはいけない週があるそうなのですが、その時にこの干し海老が活躍するんだとか。干し海老入りのオムレツに、ぴりっと辛いサルサをかけ、さらにノパーレスというちょっとぬるっとするサボテンの若い実を合わせて...と聞くと、貧しい人が食べる料理とはいえ、なんだかおいしそうです。いずれ作ってみなくては。
----------------
追記です。絶対に「ばーさんが...」のところで見たはず、と思って検索したら、やっぱりそうでした。高山なおみさんのレシピだという「ゴーヤやきめし」。頭のどこかに引っかかっていたのを適当に再現したので、元のレシピとはだいぶ違うものになってしまいましたが、本家はこちらでした。
| Sun | Mon | Tue | Wed | Thu | Fri | Sat |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | |||||
| 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
| 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
| 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
| 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
| 31 |