タイのレッドカレーを作ろうと冷蔵庫を漁ると、プチトマトが半パック、パプリカが半分、それにゴーヤが丸ごと一本出てきました。鶏もも肉を解凍して、これで今晩は夏野菜のカレーにすることにします。(本当は茄子も一本出て来たけれど、あまりにも萎びて茶色くなっていたので、涙を呑んでさようなら。)でも、薄い皮がはち切れそうにまるまるとしたプチトマトを見ていたら、なんだかせっかくの夏野菜をカレー味に煮込んでしまうのがもったいないような気がしてきました。ここのところ朝は肌寒いくらいだし、街路樹も所々紅葉が始まって、秋の気配が忍び寄っているのは明らか。もうすぐに元気な地元産の夏野菜なんて食べられなくなってしまうのに、これをクタクタに煮込むのもなぁ、というわけです。
そこで考えたのが、煮込まずにグリルした野菜を、鶏肉のカレーとさっと合わせる、という方法。大胆な大きさに切った野菜をオーブントースターでグリルしている間に、重い鉄のフライパンにパームオイルを熱して、生姜を炒めます。そこに鶏肉を入れ、表面にかりっと焼き色をつけたら取り出し、レッドカレーペーストを炒めます。カレーのピリピリが台所に充満したところでココナツミルクを加え、せっせと混ぜてペーストを溶かします。そこに鶏肉を戻し、中に火が通るまで中火と弱火の中間くらいの火でことこと煮ます。火が通ったら、保温できるくらいのごく弱い火に落としておきます。
そうこうするうちにオーブントースターの中のプチトマトに焦げ目がついて弾けだすのでそれを取り出し、カレーに加えます。次はパプリカ。ゴーヤは意外と時間がかかりました。パプリカとゴーヤもカレーのフライパンに加え、火を強めて全体を暖めれば出来上がり。野菜それぞれの味と歯ごたえを残したいので、カレーに野菜を入れてぐつぐつ煮ることはしません。全体が熱々になればそれでOK。カレーというより、グリル野菜のカレーソース、という感じです。
ジャスミンライスとともにお皿に盛って、Trader Joe'sで買って来たタイ風のライムと唐辛子が掛かったカシューナッツを隣にいくつか乗せて、テーブルへ。思惑通り野菜の味がしっかり残って、歯触りも抜群なカレーになりました。野菜の味はカレーに加わっていないわけですが、鶏肉の出汁と、カレーペーストの複雑な味で十分に美味しく食べられました。(若干カレーペーストの入れ過ぎで泣きそうに辛かったですが...。)完成品の写真は非常に美味しくなさそうに撮れてしまった(泣)ので載せませんが、この方式で作るレッドカレー、かなり気に入りました。野菜を全部入れて煮込むとなかなか難しい火の通り具合の調整も、グリルなら焼けたものから取り出せば良いので簡単。これからはグリル方式がうちのレッドカレーの定番になりそうです。
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