このあいだちょっと触れたナイジェリアの茄子。信じられないくらい鮮やかな朱色の、一見トマトかピーマン風の小さめの茄子です。グリーンシティ・マーケットのお兄ちゃんによれば、オーブンで焼いてから皮を剥くとするっと剥ける、ということだったので、その通りにやってみました。しばらく焼いて、皮に焦げ目がついてぷっくり膨らんで来たあたりで取り出し、菜箸でちょっと突っついてみるとあら不思議、本当にするりするりと皮が剥けます。
中の身はちょっと黄色味を帯びた、とてもきれいな翡翠色。ものすごくジューシーで、あれよあれよという間にまな板の上が茄子汁(うへぇ)の大洪水になってしまいました。慌ててお皿に移して、やっぱり最初なので茄子の味が分かるように、ということで、簡単にオリーブオイルとバルサミコでいただくことにしました。アメリカで売っている茄子にはよくあることですが、ちょっと熟しすぎで、種が固そうなのが難点。
お皿にヘタ付きのヘタレ茄子が三つ並んでいる様はどうにもかわいらしくて、食べてしまうのがもったいないくらい。物や動物をしゃべらせる(?)という変な特技のあるパトリックがひとしきり茄子たちになりきって遊んだあと、哀れ茄子君たちは我々の胃袋へ。以前、クリーム色に緑の斑点が爬虫類風なタイの茄子でグリーンカレーを作った時にも思ったのですが、このナイジェリア茄子も苦みが勝る味。舌がビリビリするくらいのワイルドな苦さで、バルサミコの甘みとはちょっと合いませんでした。果肉はとにかく滑らかで、「クリーミー」というのがまさにぴったりな舌触りなので、この暴れ馬みたいな苦さをなんとか手なずけられれば美味しく食べられそうなんですが、ハテどうしたものか。灰汁が強い、ということなら、何か灰汁を抜くような一手間を掛ければいいのかな。こういうところ、基本を知らないので困るんです。やれやれ。
ふむふむ、どうやら水にさらすか、塩を振ってしばらく置くかすればいいらしい。Viva Google!今度はナイジェリア式のレシピでも探して、シチュー系にしてみようかしらん。
Continue reading "ナイジェリアの真っ赤なお茄子"子供の頃からレシピ本を眺めるのが好きだった私は、母が持っていた数少ないレシピ本のページをめくっては、作ってほしいメニューにマルをつけたりしていたものです。母はなかなか新しいレシピには挑戦してくれず、ほとんどのマルはつけただけで終わってしまいましたが、大人になってからそんなレシピ本を見返してみると(成長してない!?)、自分の味覚が変わって来たのが分かって、面白かったりします。なんでこんなものが食べたいと思ったんだろう、とか。なんでこんな美味しそうなものにマルをつけなかったんだろう、とか。小学生の自分と、古いレシピ本を通して奇妙な再会です。
子供の頃には全く食欲をそそられなかったけれど、今見ると美味しそう!だったレシピの一つが、カボチャの豆板醤炒め。母が結婚した頃に買ったNHKの「きょうの料理」に出ていたような気が。一人暮らしのアパートから実家に帰った時に写したらしきレシピが、私のレシピノートに残っています。今私が作るものは(セロリが入ったりして)もとのレシピとはちょっと違いますが、大元はこれ。水曜日にグリーンシティ・マーケットで買ったカボチャが、今季初の豆板醤炒めになりました。
カボチャは種を取り、皮がついたまま薄切りにし、食べやすいサイズに切ります。セロリも斜めにざく切り。生姜と葱はみじん切りに。中華スープのもとと砂糖をカップ1/4くらいの水に溶いておきます。
鍋か小さめのフライパンに油を熱し、生姜と豆板醤を炒めます。(豆板醤の辛みがふわっと昇ってくるので注意!間違って吸い込むと咳き込みます。わたしはやった...汗)いい香りがして来たらセロリとカボチャを入れ、油を絡める感じでさっと炒めます。混ぜておいた残りの調味料と葱を加え、水気がなくなるまで煮詰めて出来上がり。次の日に冷えたものをそのまま食べても美味しいし、お弁当にもお勧め。今日もごはんがススムくんで困るおかずです。
セロリを入れるのは母のアイディアだったような気がします。セロリのあのちょっと癖のある味が豆板醤と合って最高です。カボチャだけだと、カボチャの甘みと豆板醤の辛みを繋ぐものがない感じ。その抜けた穴を、セロリの複雑な味が埋めてくれます。思い返してみればワタクシ、この料理がきっかけで二十歳を過ぎてからセロリが食べられるようになった(どころかセロリ大好きになった)のでした。
おまけは、調理前のカボチャ君たちです。
Continue reading "カボチャとセロリの豆板醤炒め"一日何も予定がない暇な日々に慣れてしまったからなのか、それとも前に比べて家事をちゃんとやっているからなのか、ここのところ何もしないうちに日が暮れてしまう気がする。(というのはブログの更新がとびとびなのの言い訳だったりもする。)今日もふと時計を見るともう三時。今日は朝から愛(自転)車を漕いでリンカーンパークでやっているファーマーズマーケットへ行ったので、そのせいかな。昨日のみっしりと肌にまとわりつくような暑さからうって変わって、今日はさっぱりと湿度も低く、適度な暑さでした。引っ越しやらなにやらで忙しくてしばらく足が遠のいていたGreen City Marketにはもう秋の香りが漂いだしていて、夏真っ盛りの茄子やズッキーニに変わって色とりどりのペッパーや、はしりのリンゴ、さらにはカボチャまで出ていました。ぶどうもちらほら見かけました(が、ブドウの旬っていつなんでしょう?)。
以下、ダイジェストでどうぞ。
日系アメリカ人がインディアナ州で経営しているGreen Acresという農場のお店で、日本の栗カボチャを見つけたので、ほくほく顔で早速購入。アメリカにはいろんな種類のカボチャやスクワッシュがありますが、水っぽいものが多く、煮物にしておいしいカボチャにはなかなか巡り会えないので、これはラッキーでした。このGreen Acres、大根や皮の薄い日本の茄子など、日本人には嬉しい野菜を色々作っていて、グリーンシティ・マーケットに行く時には必ず寄るお店です。
カボチャ以外には、小さなトマトくらいのサイズしかないちっぽけな二十世紀梨を二つ、それに1829年に交配で生まれたという由緒ある(?)リンゴ(これもほとんどミニチュアサイズ)を二つ、単なる赤というより、緑がかった暗い色の不思議なミニトマト(ブラック・プラムという種類らしいです)を一山買いました。なにしろ自転車で行っているので、沢山は買えないのです。しかもカボチャがリュックの三分の一くらいお一人様で占領してしまったし。帰る頃にはお昼の時間だったので、レイクヴューにあるユリウス・マイヌルというウィーン本拠のコーヒーショップに寄りました。甘いチーズとレーズンをサクサクのパイ皮で包んだトプフェンシュトルーデル、美味しかった〜。
そしておまけのコレ、何だと思いますか?
まるでトマトかペッパーのような毒々しい朱色をしていますが、これ、ナイジェリアの茄子なんだそうです。触ってみると、皮も硬くて果肉もしっかりした感じなので、煮浸しや麻婆茄子など皮を残す料理には向きそうもありませんが、お店の人によると、オーブンで焼いてから皮を剥けば簡単に剥けるんだとか。何にしようか楽しみです。
いつになく活動的に過ごした今週末の幕開けは、リンカーンパークで開かれるファーマーズマーケットでした。早起きして、ミシガン湖沿いの自転車道を自転車で...とも考えていたのですが、起きてみるとあまりにも風が強く、この計画は断念。シャワーを浴びて車に乗り込み、一路南へ。いつもはマーケットに出ているパン屋さんでパンを買ったり、その場で焼いてくれるクレープを買ったりして朝ゴハンにするのですが、そうすると駐車料金が四ドルですむ一時間以内に全部済ませなければ、といつもバタバタしてしまうので、今回はマーケットでの朝食はパス。(ファーマーズマーケットの主催者のブースで駐車券にハンコを押してもらうと、最初の一時間が本来12ドルのところ4ドルにおまけしてくれるのです。それは嬉しいのだけれど、かなり大きなマーケットをゆっくり見ていると一時間くらいすぐに経ってしまい、いつも焦ってしまうノロマな私たちなのです。)
つい二週間ほど前に初物が出たと思ったのに、もう「今シーズン最後だよ!」と農家のおじさんが声を張り上げるサクランボ。日本にアメリカンチェリーとして出回っているものは一種類しかありませんが、ファーマーズマーケットに来ると本当にいろんな種類があります。透き通ったルビーのようにきれいで、触ったら弾けてしまいそうに柔らかい、製菓用のサクランボがあるかと思えば、深い紫の身の締まったものがあり、その隣には、こんな佐藤錦みたいな斑のも。大きな生産者になると七種類くらい、みんな違ったサクランボをどっさり並べて、食べ比べさせてくれたりします。スーパーに行くと夏の間は常にサクランボが手に入るので、旬が一月ほどしかないことにも気付かずに通り過ぎてしまいそうですが、本当はとっても貴重なものなんですね。チェリーパイとクラフティの成功に気を良くして、もう一山買って、パトリックと二人でせっせとタネを取り(これが大変)、冷凍にしました。
こちらは、朝採りのインゲン。淡い翡翠の緑に朝の陽が透けてとってもきれいで、つい巨大なかごに一杯買ってしまいました。夕方になってヘタを取ろうと触っていて気付いたのが、何とも繊細な産毛。スーパーで買った、何千マイルもの旅をしてきたインゲンではこうは行かない、とまた感心。朝採ってすぐにマーケットに出すからこそ、の新鮮さなのです。きゅうりのトゲトゲが新鮮さの印なのと同じですね。ぴん!と立ったしっぽも凄いでしょ。
こちらも、今が旬真っ盛りのスクワッシュ。どこの農家でも、山のように積み上げて一本50セントなんかで売っています。私はそんなにスクワッシュ好きではないのですが、パトリックがスクワッシュを見ると興奮するので(イヤ、そういう意味じゃなくて...笑)、時々買ってきて、グリルにしたりラタトゥイユにしたりします。そんなにおいしいもんでもないと思うんだけど...ズッキーニとどこが違うのかよくわかりません(笑)。いずれ、韓国カボチャの代わりにサマー・スクワッシュを使ってナムルを作ってみようかな、とも思っています。
旬の過ぎるものがあれば、新たに旬になるものがあるのが自然の巡り。そろそろ季節も終わりのサクランボや、もはや全く見かけないアスパラに代わってこの時期登場するのが、「フィンガーリング・ポテト」という小さくて細長いじゃがいもたち。大規模な農業会社は見向きもしない品種ばかりですが、色から歯触りまでそれぞれに個性があって、味もそんじょそこらのじゃがいもとは比べ物にならないくらい濃くて、とてもおいしいじゃがいもです。(しかも可愛い!)今回は濃い紫のパープル・ペルヴィアン、淡い赤のフレンチ、それに黄色い実に薄茶色の皮のロシアンなどを取り混ぜて買ってみました。(一ポンド四ドルなので、一キロ百円弱くらいです。)とにかく色がきれいなので、薄切りにしてバターでソテーしても、サラダにしても、プレゼンテーションのインパクトは最高。それ自体でおいしいし、見た目は良いし、へなちょこシェフにはもってこいのじゃがいもです。
じゃがいもの隣にあるのは「ファイアリー・フュリー(炎のごとく燃え盛る怒り)」という何とも物騒な名前の桃。この桃、赤みの強い皮の色からついたという名前は凄まじいですが、ごりごり固くて何の味もしないような桃ばかりのアメリカ中西部で、ひょっとしたら一番おいしい桃かも知れません。皮を剥いていると肘まで果汁が伝ってしまうくらいジューシーで、しっかり桃の味がして、一昨年この桃を買って以来、うちでは他の桃に文字通り全く食指が動きません。グリーンシティ・マーケットに行くことがあったら、ぜひ試してみてください。マーケットの南東の角(ダウンタウン側の湖に近い側)に、いつもお店を出している農家の人たちが売っています。
両親の家の裏庭に生えている青リンゴが熟すのはまだまだ三ヶ月くらい先、母の誕生日の頃の話ですが、ファーマーズマーケットにはもう気の早いリンゴが少し出ていました。この間もちょっと触れたバーバラ・キングソルヴァーのAnimal, Vegetable, Miracleに、トマト農家の話として、「夏中トマトを食べていた消費者は十月まで収穫できる遅いトマトに高いお金を出そうとはしないけれど、長い冬のあと、四月の終わりに取れる早いトマトには二ドルでも三ドルでも余分に払ってくれる。消費者が新鮮な野菜を待ちこがれている時にそれを提供するのが、利益率を高めるには一番」ということが出ていましたが、野菜でも果物でも、農家同士で競争なのでしょうね。
そんな、ファーマーズマーケットに行った日の、野菜たっぷりの夕飯です(残り物も入ってますが...汗)。てっぺんが、ルッコラと新タマネギのサラダ。真ん中は言わずと知れた夏の味、とうもろこし。パトリックが皮を剥いてホヨホヨの毛を取ってくれたのをさっと茹でて、フライパンで空焼き。バター醤油で香ばしく。下の左側は、いつぞやの残りのラタトゥイユにクミン、カルダモン、マスタードシードを加えてカレー風味にしたものに、ソテーした鶏肉をあわせて。右側は瑞々しいインゲンをベーコンの油で炒めたもの。新タマネギも少し入っています。ダウンタウンにあるベーカリーカフェ・チェーンのAu Bon Painのサラダバーにあるインゲンのサラダをまねして、スライスしたアーモンドも少し。ほとんど野菜ばっかりだったけれど、満足感があるのはやっぱり一つ一つの素材がおいしいから。トウモロコシにはこれがないとね、ということでビールも飲みました。あ〜幸せ、な夏の夜。
日本ではよくニンニクの芽を食べていました(さっと茹でて、ナムプラーとスウィート・チリソースで和えるのがお気に入りでした)が、こちらではなかなか見かけません。そのかわりに「今が旬!」とばかりによく見るのが、まだ若いニンニクを丸ごと掘り出して、束にしたもの。普通のスーパーでは滅多に見ませんが、五月末になってあちこちに出現しだしたファーマーズ・マーケットに行くと、どこのスタンドでもごっそり山のように売っています。一体どうやって食べるのかしら、と思って手を出さなかったのですが、今日今年初めて行ったエヴァンストンのファーマーズマーケットで、勇気を出して買ってみました。六十センチはあろうかという長〜い茎の若いニンニクが三本で、$3.50でした。こちらの物価からするとかなり高めですが、まだ根元についた土が湿っているくらいの新鮮さなので、ま、たまにはいいかな、と。
切ってみると、えも言われぬ緑の匂いと、淡いニンニクの香りがふわぁっと漂って、早くもお腹が空いてきます。鋭いサトウキビの葉のように見える葉っぱも、触ってみると意外と柔らかくてジューシーな感じなので、香りを殺さないようにさっと炒めてみることにしました。卵も入れて、ニラ玉風に。人参を薄切りにして、ニンニクの葉も二センチくらいの幅にざっと切ります。
中華の基本、たれは先に作っておきます。2004年くらいに賞味期限の切れた(おいおい)オイスターソースに、醤油と砂糖を少したし、黒こしょうも加えます。これができたところでフライパンに生姜をたっぷり炒め、香りが出たら人参、ニンニクの葉の順に炒めます。ニンニクの葉の緑が濃くなって、しんなりしたところに溶き卵を加え、たれも入れて、あとは卵が固まれば出来上がり。
醤油ベースのたれのせいでなんだか色みは悪くなってしまいましたが(しかも卵に火が通り過ぎ)、ニンニクの香りがしっかり残った、おいしい炒め物になりました。根っこのところがまだ残っているので、これをどうするかが問題です。パトリックは、普通のニンニクみたいにアルミ箔に包んでオーブンでローストすればいいんじゃないの、と言っていますが、まだ若いニンニクだし、はてさてどうなのか。薄切りにしてサラダなんかにしたら、匂いがきつすぎるかしらん...。南蛮漬けなんかのタレにしてもおいしいかも。う〜ん、夢は広がります(笑)。
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Evanston Farmers Market (リンク先に地図もあります)
University Place & Maple St., Evanston, IL
毎週土曜の朝、7時半から1時半まで。すぐ隣にあるMaple Street Parking(大きな屋内駐車場です)の駐車料金が、ファーマーズマーケットの隅にある機械にチケットを通すと、タダになります。近所のパン屋さんも出店しているので、朝ご飯を食べずに来て、スコーンやクロワッサンをぱくつくのも楽しみの一つ(うちはいつもこれです)。
パトリックのアパートから南西に車で三十分ほどのところにある、キルボーンパークという公園で、年に一度の有機野菜セールがあったので、土曜日は早起きして行ってきました。郊外に住んでいる私の母も参加して、変わったトマトやペッパーを手に入れるべく、ゲートの開く三十分前から並びます。私たちが行くのは今年が三度目なのですが、去年も一昨年も、ゲートの開く時間に着くように行ったら、人気の高いトマトやペッパーは既に売り切れ。今年こそはレアものを手に入れるべく、鼻息も荒く早起きしました。公園の天気は上々、街路樹には小鳥が春の歌を歌い、隣の野球場ではリトルリーグの子供たちがバットを勇ましく振り回していました。
おまけになにやらかわいい猫まで登場して、風もさわやかな五月、こんなことなら三十分待つくらい、なんでもありません。
私たちの前に並んでいた家族は、準備よくプラスチックのワゴンのようなものを持参。待っている間は子供たちを座らせておいて、いざ苗を買ったらそれを載せて車に運んでいました。私たちはそんなに数は買わないので、公園の温室でくれるプラスチックのトレーで十分ですが、そんな手もあるのか...
待っている間に、母と私がペッパー類を探して、パトリックがトマトとハーブを担当、という作戦もたてて、温室のゲートが開いたら即ダッシュです。この有機野菜セール、シカゴ市の公園部門(パークディストリクト)がやっていることもあって、値段はリーズナブルなのに苗の質はなかなか、しかも他ではなかなか見ない変わった苗が手に入るとあって、例年大人気です。人気があるのは良いのですが、狭い温室の中の、人が一人やっとすり抜けられる程度の通路をひとりづつ進んで行く、というシステムなので、お目当ての苗を素通りしてしまうと戻るのも大変。さらに人気の苗は飛ぶように売れてしまうとなれば、事前の作戦は必須です。
今年の私たちの狙いめの一つが、去年も狙っていて買えなかったグリーンゼブラという緑の地に黄色い模様の入ったトマト。三十分も前から並んでいた甲斐があって、これはしっかり買えました。去年から狙っていて今年も買えなかったのが、ジャマイカン・ホットチョコレート、という茶色のペッパー。スモーキーな香りと辛さが魅力、というパンフレットの説明を見て以来ずっと試してみたかったのですが、やはり人気があるようで、私たちがペッパーのテーブルにたどり着いたときには既に跡形もありませんでした。その他変わったところでは、メキシコ料理のサルサに使う、トマティーリョという(普通は緑の)ほうずきみたいな皮に包まれたトマトを買いました。私たちが買ったのは、緑ではなくてなんと紫の実がなると言う、パープル・トマティーリョ。これでサルサを作ったら、不思議な色のものができそうで、楽しみです。
温室の裏手から外に出ると、カラフルな花でいっぱいのプランターが窓辺にかかっていて、いかにも春の朝。苗はトマト類が三ドル、他のペッパーやハーブは二ドルで、かなりたくさん買い込んだのにお財布へのダメージは少なくてすみました。去年はパトリックのアパートで、プランターに入れたトマトを育てようとしたのですが、背ばかりぐんぐん伸びて、実がちっともならなかったので、今年は一株を除いて母の裏庭に全員委託です。日当りの良いアパートとは言っても、やはり本物の地面には敵わないようです。お昼を食べたあとアパートに戻って、去年使った植木鉢にまた植えます。チャイヴ(西洋ニラ)と、ペルシアン・バジルと、紫色がかった茶色のブロンズ・フェンネルを、大きな鉢に寄せ植えにして、レジェンド・トマトは一本でひと鉢にしました。既にだいぶ大きくなったハーブの寄せ植えやら、蒔いて二日でごっそり出てきたルッコラの鉢やら、母からもらった香港カポックやらいろいろあるので、南側の窓辺が一気に窮屈になってしまいましたが、今から収穫が楽しみです(って、捕らぬ狸の皮算用かしら?)。
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Kilbourn Park Organic Greenhouse
I-94からアディソンに降りて、西に向かって走り、少し行ったところの電車の高架をくぐってすぐのキルボーンで左折するとすぐに公園が見えます。
3501 N. Kilbourn Ave. Chicago, IL
773.685.3351
女性の社会進出が進んでいて、外食産業が猛威を振るっている(というのも変ですが)アメリカでは、日本で言うような「おふくろの味」を知らない子供も(大人も?)たくさんいます。とある統計によると、現代アメリカの子供の三人に一人はファーストフードを一日に一度は食べているとか。私の周りの学生たちを見ていると、一日一度どころじゃないんじゃないの?と思うくらい、みんなファーストフードをもりもり食べています。(そもそも大学構内にある食堂がファーストフード以外ほとんど何も売ってない!)
そんなアメリカで、「おふくろの味」と言ってまず思いつくのがマカロニ&チーズ。(皆さんマッカンチーズ、と略していますが...)かつては手作りするのが一般的だったのでしょうが、今はインスタントのものが山ほど売られています。乾燥パスタに粉末状のソースが付いたものがあるかと思えば、真空パックのカップに入っていて、電子レンジでチンするだけで食べられるようなものもあります。「レンジでチン」バージョンは恐ろしくて手を出したことがありませんが、乾燥パスタバージョンは冷凍ピザとともにパトリックの非常食用に常に常備してあるので、忙しいときにはよく頼りにさせてもらっています。(しかも安い!)
パトリックはパスタを茹でてチーズソースと牛乳を混ぜ込むだけの怠けものシェフですが、私が作る時はいろいろ具を入れます。炭水化物だけではバランスが悪いし、なんといっても具なしのパスタでは食いしん坊の私には物足りないので...
今夜は、近所のスーパーで買ってきたオーガニックのマカロニ&チーズに、やはり同じスーパーで買ったポーリッシュソーセージ(私の手のひらを一周しても余るくらいに巨大なU字型のが、たった1ドルでした)の残りと、ブロッコリーに赤ピーマンとマッシュルームを足して彩りを良くしました。野菜を炒める前のバターに、ローズマリーのみじん切りも入れて、ちょっと大人の味に。
今回使ったのはオーガニックのインスタント食品、というなんだか矛盾したようなものを作っているAnnie'sというブランドのマカロニ&チーズです。単なるチーズ風味、というのではなくて、パルメザンチーズとローストしたニンニクが入った、アダルトなマカロニ&チーズ。本来子供が食べるようなものだと思うのですが、大きくなっても子供の頃に食べたものは忘れられないんでしょうね。
以前、興味があって手作り用のレシピを探したことがあります。単にチーズと生クリームのソースをマカロニに絡めただけかと思いきや、実はこれ卵黄が入るんです。言われてみれば、だいたいどのメーカーのマカロニ&チーズもどぎついオレンジ色をしています(写真のはそうでもないですが)。着色料で染めているんでしょうが、きっともとは卵黄のオレンジ色を再現した、ということだったんですね。卵黄が入る、というところからして、カルボナーラがアメリカ人の口に合うように徐々に改造された、というのが起源かな、などと思いつつ、日本人の私が作った、アメリカ版イタリアンをおいしくいただきました。そう言えば今回使った赤ピーマンはメキシコから来ていたような。いやー、インターナショナル(笑)。
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