2007年09月20日

グリル野菜のタイカレー

タイのレッドカレーを作ろうと冷蔵庫を漁ると、プチトマトが半パック、パプリカが半分、それにゴーヤが丸ごと一本出てきました。鶏もも肉を解凍して、これで今晩は夏野菜のカレーにすることにします。(本当は茄子も一本出て来たけれど、あまりにも萎びて茶色くなっていたので、涙を呑んでさようなら。)でも、薄い皮がはち切れそうにまるまるとしたプチトマトを見ていたら、なんだかせっかくの夏野菜をカレー味に煮込んでしまうのがもったいないような気がしてきました。ここのところ朝は肌寒いくらいだし、街路樹も所々紅葉が始まって、秋の気配が忍び寄っているのは明らか。もうすぐに元気な地元産の夏野菜なんて食べられなくなってしまうのに、これをクタクタに煮込むのもなぁ、というわけです。

Summer Veggies

そこで考えたのが、煮込まずにグリルした野菜を、鶏肉のカレーとさっと合わせる、という方法。大胆な大きさに切った野菜をオーブントースターでグリルしている間に、重い鉄のフライパンにパームオイルを熱して、生姜を炒めます。そこに鶏肉を入れ、表面にかりっと焼き色をつけたら取り出し、レッドカレーペーストを炒めます。カレーのピリピリが台所に充満したところでココナツミルクを加え、せっせと混ぜてペーストを溶かします。そこに鶏肉を戻し、中に火が通るまで中火と弱火の中間くらいの火でことこと煮ます。火が通ったら、保温できるくらいのごく弱い火に落としておきます。

そうこうするうちにオーブントースターの中のプチトマトに焦げ目がついて弾けだすのでそれを取り出し、カレーに加えます。次はパプリカ。ゴーヤは意外と時間がかかりました。パプリカとゴーヤもカレーのフライパンに加え、火を強めて全体を暖めれば出来上がり。野菜それぞれの味と歯ごたえを残したいので、カレーに野菜を入れてぐつぐつ煮ることはしません。全体が熱々になればそれでOK。カレーというより、グリル野菜のカレーソース、という感じです。

ジャスミンライスとともにお皿に盛って、Trader Joe'sで買って来たタイ風のライムと唐辛子が掛かったカシューナッツを隣にいくつか乗せて、テーブルへ。思惑通り野菜の味がしっかり残って、歯触りも抜群なカレーになりました。野菜の味はカレーに加わっていないわけですが、鶏肉の出汁と、カレーペーストの複雑な味で十分に美味しく食べられました。(若干カレーペーストの入れ過ぎで泣きそうに辛かったですが...。)完成品の写真は非常に美味しくなさそうに撮れてしまった(泣)ので載せませんが、この方式で作るレッドカレー、かなり気に入りました。野菜を全部入れて煮込むとなかなか難しい火の通り具合の調整も、グリルなら焼けたものから取り出せば良いので簡単。これからはグリル方式がうちのレッドカレーの定番になりそうです。

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2007年09月10日

出汁取り合戦、初戦は敗退。

スローフード協会のメキシカンな>シカゴツアーに参加してみたり、地元で取れたものだけで一年間生活する実験の本を読んでみたり、と、大企業が農薬も化学肥料もたっぷり使って生産して、遥か彼方から運んでくる食料品に疑問を覚えているわりには、私、行動が伴っていないんです。一番ダメなのが、出来合いのつゆの素と粉末出汁に頼りっきりなこと。前々から「食器棚の中の骸骨」的な感じ(アメリカではskeleton in the cupboardと言って、他人には見せられない家族の秘密をこう呼びます)で気になってはいたのです。アメリカのグルメ(?)の間でよく議論になるグルタミン酸ナトリウム(味の素)が健康に悪いかどうか、ということは私は大して気にならないのですが、日本の家庭料理を英語で紹介するブログをやっているのに出汁一つ取ったことないのは問題だよなぁ、と。なんせ和食の基礎ですからね。

で、やってみました。味噌汁用の出汁なので煮干しがあればよかったのですが、そんなものもちろんストックしていないので、鰹節と昆布の出汁をまず取ってみました。鰹節を投入したとたん、ふんわりと鰹のいい香りが立って、期待は膨らんだのですが、実際に味噌汁にしてみると今ひとつ。おばあちゃんの家で昔作っていたような、しっかりとパンチのある出汁とはほど遠い味です。そもそも一番出しは味噌汁用の出汁ではないので仕方ないのかもしれませんが、ちょっとがっくりでした。沸騰して鰹節を入れたあとすぐに火を止めず、ぐつぐつやってしまったことと、火を止めてから鰹節が沈むまで待たなかったのも敗因かもしれません。あとはやっぱり、ミツワで他と比べて安いからというだけの理由で買った鰹節と昆布を使ったのもまずかったか。

課題は山積ですが、鶏ガラスープなんかを作ることに比べたら遥かに手早いし簡単な出汁とり、これからもう少し研究してみようかな、という気になりました。今のところ、麺つゆにもだしの素にも全然かなわないヘナチョコ出汁しか取れないし、はっきり言って既製品のつゆやだしの素を買ったほうがコストも安いんですが...(おいしい出汁の出る鰹節や昆布にこだわりだしたら余計でしょうね)。でも、出汁の美味しさだけで味わえるような料亭の出汁はほんとにおいしいけれど、そんな素敵な出汁巻き卵や茶碗蒸しはシカゴでは食べられなさそうだし、こうなったら、料亭ふうの出汁を目指して、素人のくせに野望だけは天高くいきますか。(そう言えば、そろそろ馬肥ゆる秋ですね。)

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2007年09月06日

スルタンのペペロンチーノ

ちょっと前になるけれど、インド・パキスタン系の人が沢山住んでいるDevon Avenueにある国際マーケット見かけて買ってみたモロッコのオイルサーディン。(今、「老いるサーディン」って出たぞ...それは食べたくないかも。)昔から鯖味噌とか鰯の梅煮とか、缶詰の魚にはあまり食指が動かなかったんだけれど、なんともレトロでエキゾチックなターバンのおじさんの絵柄に惹かれて、ふらふらとかごに入れてしまいました。普通のオイル漬けと、唐辛子入りのものがあったので、辛い物好きの私は迷わず唐辛子バージョンを買いました。

Sultan's Moroccan Sardines

箱を裏返すとアラビア語の表記になっていて、なんだかモロッコの砂漠の中の小さな街に一軒しかない食料品屋の薄暗い片隅に、埃をかぶって置いてありそうな雰囲気。日干し煉瓦でできた、窓もない建物の中には外の息苦しいような熱気も届かず、店主のおじさん(私のイメージではでっぷり系)と近所のおじさん(こちらは痩せぎす)が、一番奥のカウンターに肘をついて、ミントティーをすすりつつ、低い声でなにやらお喋りしていたりして。たかが鰯の缶詰一つでここまで想像の翼を伸ばすか!?って感じですが、ま、$1程度の缶詰でプチ旅行気分が味わえればいいかな、と。

どう食べるかしばらく思いつかず、食料庫に眠っていましたが、キャベツと合わせてペペロンチーノ風にしよう、ということでこの間めでたく発掘。缶を開けてみると、きっと小指くらいのサイズのちっぽけなのが沢山入っているんだろう、という私の予想を覆して、まるまる太った大きなのが二つ、缶からはみ出さんばかりになって入っていました。「犇(ひしめく)」という字を思い出す感じね。ウロコがかなり残っていたので、菜箸でこすって一通り取り除き、油を切って大まかに身をほぐしながら、恐る恐る一口つまんでみました。

そうしたらなんと驚き、美味しいじゃぁありませんか。(美味しくないと思うんならなんで買ったんだ、って感じですが...。)全然魚臭くないし、缶詰特有の変な味もしません。これがほんとに鰯?というくらい、風味はあるのに癖がないのです。これなら変にパスタなんかにしないで、大根おろしにお醤油でも美味しく食べられそう。さすがにこの日はメニュー変更には遅すぎたので予定通りパスタにしましたが、今度買ったら絶対に大根おろしで!と思っています。

Spaghetti Peperoncino with Cabbage and Sardines

スルタンのペペロンチーノ (モロッコサンオイルサーディンとキャベツのパスタ)

オイルサーディンは油を切って、身をほぐしておきます。キャベツはざく切り、ニンニクはみじん切り。パスタを茹でるお湯を湧かし始め、フライパンにオリーブオイルとバターを熱します。お湯が湧いたら、塩ひとつまみとスパゲティーを投入し、フライパンでニンニクと唐辛子を炒めます。

時々スパゲティーをかき混ぜつつ、キャベツを炒め、少し火が通って来たらオイルサーディンを入れます。キャベツの歯ごたえを残した状態の時にパスタがゆであがるのが理想。スパゲティーをフライパンに移し、オリーブオイルと絡め、塩・胡椒して出来上がり。

オイルサーディンの塩気が思ったより薄かったので、もう少しパンチがあってもいいかな、という味になりましたが、キャベツの甘みが引き立つ、ほっこり系のパスタになりました。意外とお醤油を一垂らししても合いそうです。そうなると、モロッコの鰯を和風にイタリアのパスタと合わせる(しかもアメリカ産のキャベツとともに)という、なんとも現代を象徴する、良くも悪くもグローバルな一皿になりますね。

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2007年09月04日

ナイジェリアの真っ赤なお茄子

Nigerian Eggplants

このあいだちょっと触れたナイジェリアの茄子。信じられないくらい鮮やかな朱色の、一見トマトかピーマン風の小さめの茄子です。グリーンシティ・マーケットのお兄ちゃんによれば、オーブンで焼いてから皮を剥くとするっと剥ける、ということだったので、その通りにやってみました。しばらく焼いて、皮に焦げ目がついてぷっくり膨らんで来たあたりで取り出し、菜箸でちょっと突っついてみるとあら不思議、本当にするりするりと皮が剥けます。

中の身はちょっと黄色味を帯びた、とてもきれいな翡翠色。ものすごくジューシーで、あれよあれよという間にまな板の上が茄子汁(うへぇ)の大洪水になってしまいました。慌ててお皿に移して、やっぱり最初なので茄子の味が分かるように、ということで、簡単にオリーブオイルとバルサミコでいただくことにしました。アメリカで売っている茄子にはよくあることですが、ちょっと熟しすぎで、種が固そうなのが難点。

Grilled Nigerian Eggplant

お皿にヘタ付きのヘタレ茄子が三つ並んでいる様はどうにもかわいらしくて、食べてしまうのがもったいないくらい。物や動物をしゃべらせる(?)という変な特技のあるパトリックがひとしきり茄子たちになりきって遊んだあと、哀れ茄子君たちは我々の胃袋へ。以前、クリーム色に緑の斑点が爬虫類風なタイの茄子でグリーンカレーを作った時にも思ったのですが、このナイジェリア茄子も苦みが勝る味。舌がビリビリするくらいのワイルドな苦さで、バルサミコの甘みとはちょっと合いませんでした。果肉はとにかく滑らかで、「クリーミー」というのがまさにぴったりな舌触りなので、この暴れ馬みたいな苦さをなんとか手なずけられれば美味しく食べられそうなんですが、ハテどうしたものか。灰汁が強い、ということなら、何か灰汁を抜くような一手間を掛ければいいのかな。こういうところ、基本を知らないので困るんです。やれやれ。

ふむふむ、どうやら水にさらすか、塩を振ってしばらく置くかすればいいらしい。Viva Google!今度はナイジェリア式のレシピでも探して、シチュー系にしてみようかしらん。

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2007年08月31日

カボチャとセロリの豆板醤炒め

子供の頃からレシピ本を眺めるのが好きだった私は、母が持っていた数少ないレシピ本のページをめくっては、作ってほしいメニューにマルをつけたりしていたものです。母はなかなか新しいレシピには挑戦してくれず、ほとんどのマルはつけただけで終わってしまいましたが、大人になってからそんなレシピ本を見返してみると(成長してない!?)、自分の味覚が変わって来たのが分かって、面白かったりします。なんでこんなものが食べたいと思ったんだろう、とか。なんでこんな美味しそうなものにマルをつけなかったんだろう、とか。小学生の自分と、古いレシピ本を通して奇妙な再会です。

子供の頃には全く食欲をそそられなかったけれど、今見ると美味しそう!だったレシピの一つが、カボチャの豆板醤炒め。母が結婚した頃に買ったNHKの「きょうの料理」に出ていたような気が。一人暮らしのアパートから実家に帰った時に写したらしきレシピが、私のレシピノートに残っています。今私が作るものは(セロリが入ったりして)もとのレシピとはちょっと違いますが、大元はこれ。水曜日にグリーンシティ・マーケットで買ったカボチャが、今季初の豆板醤炒めになりました。

Pumpkin and Celery with Toban Djan

カボチャは種を取り、皮がついたまま薄切りにし、食べやすいサイズに切ります。セロリも斜めにざく切り。生姜と葱はみじん切りに。中華スープのもとと砂糖をカップ1/4くらいの水に溶いておきます。

鍋か小さめのフライパンに油を熱し、生姜と豆板醤を炒めます。(豆板醤の辛みがふわっと昇ってくるので注意!間違って吸い込むと咳き込みます。わたしはやった...汗)いい香りがして来たらセロリとカボチャを入れ、油を絡める感じでさっと炒めます。混ぜておいた残りの調味料と葱を加え、水気がなくなるまで煮詰めて出来上がり。次の日に冷えたものをそのまま食べても美味しいし、お弁当にもお勧め。今日もごはんがススムくんで困るおかずです。

セロリを入れるのは母のアイディアだったような気がします。セロリのあのちょっと癖のある味が豆板醤と合って最高です。カボチャだけだと、カボチャの甘みと豆板醤の辛みを繋ぐものがない感じ。その抜けた穴を、セロリの複雑な味が埋めてくれます。思い返してみればワタクシ、この料理がきっかけで二十歳を過ぎてからセロリが食べられるようになった(どころかセロリ大好きになった)のでした。

おまけは、調理前のカボチャ君たちです。

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2007年08月26日

毛だらけアパートでさんまのチゲ

パトリックは毛深い。毛深いアメリカ人のイメージに違わず、胸から背中から腕から肩から、とにかくミッシリ生えている。(それでどうして頭にはないのか、は謎。)

パトリックの猫も毛深い(あたりまえ)。しかも、ものすごく毛が抜ける。のっしり膝に乗ってくるので撫でてやると、抜けるわ抜けるわ、あっという間にゴルフボール大の毛玉が二つ三つ取れる。こんなに抜けててどうして禿げないんだろうというくらい抜ける。

毛深いのが大小二匹いるので、うちの床は毛が凄い。毎日掃き掃除をしても、もわもわした猫の毛とくりくりのパトリックの毛が絡み合ったものがごっそり取れる。毎日。さらに近頃私が長髪なので、黒々と丈夫なそれも加わって、うちの床はけっこう毛だらけ。

それは前のアパートも同じだったのだけれど、新しいアパートには更なる敵がいる。砂埃だ。

地上四階の雲上人だった前のアパートに比べ、地上二階の今のアパートは地に足がついている。地面に近い分、土埃と砂埃は五倍増し(推定)。このアパートは一戸建てサイズの建物の一つの階全部を占有する形になっているので、窓が四方にある。風通しが信じられないくらいいいのは嬉しいのだけれど、風が運んでくる砂埃も信じられないくらい凄い。毎日のようにせっせと拭き掃除をしても(そういうこともたまにはある)、次の日にはもうじゃりじゃりいう。家の中では裸足派の私が、サンダルでウロウロするくらいだ(そうしないと足の裏が五分で真っ黒になる)。

Spicy Korean Soup with Pacific Saury

そんなじゃりじゃりした家にパトリックがいない日の夕飯は、さんまのチゲ。「げっぷが魚臭い」と言われてしまったさんまの南蛮漬け以来なんとなく遠慮して青魚は出していなかったので、かなり久しぶり。「食べられないことはない」らしいけれど、そんなに好きでもないものを頻繁に出すのはかわいそうなので遠慮していたのだけれど、魚好き、しかも青魚好きの私としては寂しかった。で、キムチと葱とニラをごま油で炒めたところにお水を入れ、さんまをいれてチゲにした。コチュジャンがないので、お味噌と豆板醤にお砂糖をたして似非コチュジャン風味で。

二日目、残ったさんま(二匹分使っちゃったもんね)の身をほぐして、そのために多めに炊いておいたご飯でチゲ雑炊に。卵を落とし、仕上げに海苔をたっぷり、さらにごま油もたら〜り。死ぬほど美味しかった。というか、一日目のチゲより二日目の雑炊のほうが遥かにおいしかった。韓国風の雑炊に海苔を入れたのは初めてだったけれど、これがめちゃくちゃ合う。もうこれからの人生、海苔なしの韓国雑炊は考えられないくらい(いちいち大袈裟...笑)。あぁまた食べたい。パトリックが帰って来たら、さんまじゃなくてなにか他のもので作ってやろっと。

あぁそれにしてもこの毛地獄、何とかならないのかしら。さっき掃いたのにもうふわふわ漂ってるよ...

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2007年08月23日

怒濤のヒジキ生活

恥ずかしながらずっと作ったことのなかったヒジキの煮物に初挑戦したのは先週も半ば。結構うまくできたのは良かったんだけれど、水で戻したヒジキがどのくらい増えるもんか分かってないにも関わらず、一掴みバサッと戻したのが大失敗。(だって三十グラムなんて言われたって、うちには秤なんてありません!)三十分ほど経って台所に戻ってみたら、直径二十センチくらいのボールに一杯、なにやら黒いものがワッサリと...。それに人参、ごぼう、油揚げに椎茸まで加えて煮たので、できあがりの量はもう殺人的。「バケツ一杯のヒジキ」と呼んでもクレームがつかないくらい沢山できてしまいました。その晩から毎日せっせと食べていますが、まだなくならない。そのままも食べたし、炊き込みごはんにもしたし、あげくの果てはスクランブルエッグにまで入れて朝も食べたのに、まだある。(せっかくだから全部写真を撮って、ブログのネタにすれば良かったかも...ははは)今日は木曜日だから、もう一週間以上アレと戦っている計算に。おいしくっても、髪が黒々艶々でも、さすがにこれだけ毎日食べてると飽きてくる。

Lotus Root and Hijiki Salad

というわけで、一昨日の晩はサラダにしました。蓮根をサクサクな食感が残るようにさっと茹でて、これでもかっ!のヒジキに、マヨネーズ、それに麺つゆもちょこっと足して。葱のみじん切りと黒ごまも振りましたが、闇夜の黒牛状態でよくわかりませんね。でもコレ、なかなかいけました。蓮根のサクサクはもともと大好きだし、マヨネーズに麺つゆのコンビももともと大好き。ヒジキ地獄に陥ってなくても、時々作りたい味です。ヒジキ地獄に陥っている場合は、肝心のテキの消費量が少ないのが痛いところですが...。でもこれであと一食分くらいにまで減ったので、今晩私が一人で食べれば片付くはず。広い世界には日本食が食べられなくて寂しい思いをしている人があちこちにいるというのに、ヒジキ地獄だなんて贅沢な話です。

でもここだけの話、母が煮たヒジキにはかなわなかったなぁ。ヒジキ自体を食べた時にはそんなに違いを感じなかったけれど、他の料理にアレンジすると、歴然の差。特に炊き込みごはんにした時に、なんでこんなに違うんだろう?というくらい間の抜けた味になってしまいました。生姜の利きが足りなかったのと、あとはやっぱり味付けかなぁ?う〜ん。「ご飯作るの大っ嫌い」なんて言っているわりには侮れません、うちの母。

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本日三時半頃からものすごい夕立でした。大して広くもない通りの向こう側の家が、強風ではためく(?)雨の幕の後ろにかすんで見えないくらい。慌てて家中の窓を閉め、通りに面したサンルームに戻ってみると、すぐ目の前に止めた愛車フォーカス君の左前輪がほぼ半分水没しているではありませんか。さらに慌てて眼鏡を取りに走り、雨垂れで見にくくなった窓から顔をしかめてよく見ると、車高が高めなのが幸いしたのか、本体部分は無事なよう。心配なので大雨の中を検査に走り(って、表のドアからほんの数メートルですけどね)、泥水が車体に侵入していないことを確かめて戻ってきました。私の数台後ろに停めていたホンダのおじさんの辺りはかなり水深も深くて、おじさんは帚を持ち出してせっせと水を排水溝のほうへ押しやっていましたが、あんなんで大丈夫だったのかなぁ。

しばらくすると雨は弱まり、道路の両側のプチ洪水もどこかへ消えて行きましたが、これはひょっとして車をどこか高いところへ移動するべきか!?と、本気で考えました。パトリックが熱帯気候のフロリダに住んでいた頃には、そういうことはよくあったそうです。車で通勤途中に突然雷雨に襲われ、数インチ前も見えないので仕方なくその場で雨宿り、とか、突発的な洪水を避けるために、近所でどの通りがちょっとした雨で水没しやすいかはいつも頭に入っていた、とか。海のないシカゴには台風が来ないので、秋はいつもなんとなく物足りない気がしていたんですが、天候はやっぱりあまりエキサイティングじゃないほうがいいんですね。普段のちょっとした雷雨くらいならそんなに慌てませんが、今日はさすがに車のエンジンがどうなるかと、一瞬ひやっとしました。

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2007年08月16日

東南アジアの華僑な感じのワンプレート

ダウンタウンに用事があって行った帰りに、最近お気に入りのアーガイルへ。かなり前からご飯を炊く土鍋が欲しかった(しばらく実家の母のを借用していたが、取り返されてしまったため)ので、食器や調理器具も置いてある大きなベトナム系スーパー、ブロードウェイマーケットに行ってみた。このマーケット、生鮮食品の鮮度には当たり外れが大きい。今回は大外れもいいところで、楽しみにしていた新生姜は半分腐りかかっているし、蓮根は黒ずんでるし、しめじは黴が生えてるし、で撃沈。でもお目当ての土鍋はちゃんと発見。

Chinese Clay Pot

こちら。外側は素焼き、中の食材が触れる部分には取っ手と同じ焦げ茶色の釉薬をかけて、食べ物の味が鍋肌にしみ込まないようになっています。新しいアパートの台所には収納場所がまだ余っているので、大して迷わず購入。$5.95と、高級飯炊き土鍋を買うことを考えればかなりお買い得だったし。が。この素焼きの土鍋を浸水していて大失敗。それも、人生でこんな大失敗したことない!というくらいの。

土鍋を置いたシンクに水を張り始め、ちょっと眼を離してリビングに行ったのが運の尽き。英語で"Out of sight, out of mind"と言いますが、まさにその通りで、シンクの水が出ているのをすっかり忘れること十数分(おいおい)。階下に住む大家さんが真っ青な顔で階段を駆け上がって来てやっと気付いた(汗)。台所へ駆けていくと(当たり前だが)床は水浸し、シンク周りの引き出しの中でもチャプンチプンと平和な音が...(涙)。パニックになりつつもとりあえず床にバスタオルを投げ、だいたい綺麗になったところでそのタオルはシンクに放り投げて階下へ。

なぜか大家さんの住む一階はほぼ素通りで、溢れた水は地下室へ直行したらしく、何かの配管と地下室の天井の継ぎ目辺りからぼたぼた落ちてくる水をモップで拭き取り、おっとその前に、と水滴の直撃を受けている近所の大工さんの電気工事系の器具を(感電しやしないかとヒヤヒヤしつつ、濡れた手で)どけ...とやっていると、二人いる大家さんのうちの階段を駆け上がって来たほうの、いつも激情に身を揉まれているタイプの人が(もう一人の、いつもクールなほうの大家さんは私と一緒にモップで後始末をしていた)フガフガの止まらない愛パグとともに様子を見に登場。さっきどけた電気工事の器具はきっと高いはずだ、とか、水が乾くと体積の変化で濡れた壁の中がだめになるかもしれない、とか、私の頭の中のレジのチーン!チーン!が止まらなくなるようなことを散々言って、退場。引っ越して来て一ヶ月も経たないのにこんなとんでもない大事件を引き起こしてしまって一体どうなることやら...。6ドルで買った土鍋が5000ドルくらいにふくれあがって帰って来たりした日には、笑おうにも笑えんぞ...。はぁやれやれ。パトリックは借家人保険には入っているんだろうか?

などと考えつつ二階のアパートに戻って来たころにはかなり夕飯の支度をする気力も失せてしまっていたのだけれど、せっかく買った土鍋でこんな大騒動を起こした上には使わずばなるまい、と、お米と餅米半々のおこわにすることに。中華ソーセージがあったので、それを一本細かく刻み、生姜のみじん切りと合わせ、醤油とごま油を垂らして普通に炊きました。飾りに、瀕死のほぼ全体に茶色くなったシラントロー(香菜)から、辛うじてまだ緑の部分を切り取って載せて。合わせたのはチャイニーズブロッコリー(タイに住んでいた頃によく食べた、パッカナというぱきぱきした歯ごたえの野菜に近い感じ)の生姜炒めと、豚肉をオイスターソース、醤油とニンニクに漬けておいて焼いたもの。

Southeastern Asian One-Plate Dinner

この豚肉、本当はナンプラーも入れて東南アジア風にする予定だったのに、引っ越し前に開催した(?)「中途半端に残った調味料は使ってしまえキャンペーン」の犠牲になったナンプラーをまだ補充していなかったことに気付き、魚っぽい味のもの...う〜ん、そうだ!あれがある!と思いついたのは「ほんだし」。ほんだしに醤油で、考えてみれば東南アジアというより純日本な組み合わせになってしまいましたが、どういう具合かお肉はお箸で切れるくらいに柔らかく焼けて、それなりにおいしかったです。オイスターソースで中華っぽい味になったしね。次回はちゃんとナンプラーでやろっと(笑)。おこわはちょっと柔らかめだったけれど、普段使いの薄手の鍋で炊いたものよりずっとふんわりしておいしかったです。さすがは土鍋、6ドルでもちゃんと働いてくれます。明日は普通にご飯を炊いてみようかな。

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怪しい中国食器(と調理器具)の品揃えはかなり優秀なブロードウェイマーケットは、ローレンスからブロードウェイを北上して一ブロックほどのモールの中、北東の角にあります。ベトナム語の名前をメモしてこなくて、簡単にgoogleしただけでは見つけられなかったので、今度行ったらちゃんと場所やホームページ(あれば)をUPしますね。

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2007年08月06日

引っ越しそば!

永遠に続くかと思われた旧アパートと新アパートの間の往復もなんとか終わり、今日は新アパートでの第一日目でした。収納の位置もサイズも違うので、台所は(も)まだまだ整理しきれない食材やスパイス類が山のようですが、とりあえず何とか料理ができるだけの状況にはなったので、ほとんど一週間ぶりで夕飯を作りました。朝御飯に卵をスクランブルにする程度のことは数回しましたが、それ以外はこの一週間ほとんど外食ばかりだったので、そろそろ家庭料理が恋しくなってきたところでした。(三日間ぶっ続けで肉体労働だった今週末は、おにぎりが食べたくてしょうがありませんでした。こんなときコンビニがあればいいのに!と何度思ったことか...笑)料理すること自体も結構恋しかったりして。

やっぱり引っ越ししたあと初の夕飯はこれでしょう、ということで、今日はおそば(写真はなし。引っ越し直後ということで、お許しあれ!)。ミツワで買ってあった茶そばを段ボールの山の中から汗だくで掘り出し、つゆは例によって麺つゆのもとで。あまりの蒸し暑さに(いや、単なるめんどくさがりデス)それ以上火を使う気になれず、付け合わせは大根の明太マヨサラダと、出来合いのタラの天ぷら(というかフィッシュ&チップスのフィッシュの方ですね)。金曜日に移民局に指紋を取られに行った帰りに、同じモールの中にあった中国系のスーパーで見つけた新ショウガを一片、細切りにして入れたら、さっぱりピリリのいい味になりました。そばはやっぱりイマイチだったけれど、荷物で一杯の部屋でも、これで一区切りついた気がしました。は〜やれやれ。

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2007年07月27日

ギリシャ人、タイ人になる。イカの話だけど。

会社のIT部がごたごたしていてなにやら気分的に大変そうなパトリックの気分転換に、水曜日は車でちょっと遠出しました。いつも仕事の話は滅多にしない人なのに、ここのところ会社で何があった、誰が辞めた、という話がちょくちょく出てきます。ご本人はそんなゴタゴタを高みの見物という姿勢を堅持しようとしているようでも、端から見ているとちょっとお疲れ気味な雰囲気だったので、車で30分くらいのところにあるギリシャ料理店までドライブに誘ったのです。いい奥さんじゃぁありませんか(笑)。Golf沿いにあるミコノスというレストランで、新鮮な魚介類を食べて、そのあとはもう少し北のほうにまで足を伸ばし、数年前にできたモール兼新興住宅地の中にある湖の周りの遊歩道をお散歩してきました。この遊歩道、かつてはイリノイ中に広がっていたプレーリーを再現し、なるべく人の手を入れないで管理しているという最近流行のゼロ・スケイピングを取り入れていて、夏になると背の高いプレーリーの草が繁茂し、黄色やピンクの色とりどりの花が咲き乱れ、とてものんびりできるところなのです。蓮の浮かぶ人造湖に水鳥の群れが重たげな羽音をたてて着水したり、大きな青鷺がじっと魚を狙っていたり。九時を過ぎたあたりから一気に暗くなり、すでに中空に昇っていた半月の怪しげな光も、みるみるうちに透き通った銀色の光に変わって、時折いる虫の大群を避けつつ歩いているだけで、癒されます。パトリックもすっきりしたみたいで、帰りの車の中ではいつものおちゃらけ男に戻っていました。よかったよかった。

Fried Calamari

よくなかったのは、ミコノスで出てきた大量のカラマリ。ギリシャの紺碧の海に真っ白な船を出して魚を捕っていそうな雰囲気のヒゲ面のウェイター氏、私が頼んだのはフライパンでグリルした赤ちゃんイカだったのに、なぜか衣を付けて揚げたカラマリを盛ってきてくれてしまいました。なんだか英語が苦手そうな感じのおじさんが頑張ってウェイターをしているので、文句を言うのも申し訳なくて、そのままいただきました。おいしかったんだけど、何せイカちゃんの託児所全部揚げちゃったんじゃないの?というこの量。とてもじゃないけど食べきれません。半分以上はお持ち帰り。さてこれをどうするか、と悩んだのが木曜の夕飯。そのまま食べたって二日目のイカの唐揚げなんておいしくないし。

Fried Calamari with Thai Dressing

で、こうなりました。衣がへなっとしたカラマリ君たちはオーブントースターで衣のべたべた感がなくなるまで軽く暖め(暖めすぎると固くなるはず)、オリーブオイルをかけて同じオーブンで焼いておいたサマー・スクワッシュと合わせてお皿に盛ります。その下には、海外在住の日本人の強い身方、ベトナムの紫蘇を敷いて。(このベトナムの紫蘇、表が緑で裏が紫という、一枚で二度おいしい的彩色で、日本の紫蘇をもう少し強烈にしたような味がします。日本スーパーで十枚一束で売っている紫蘇よりずーっと安くて、どっさり入った大袋で買うので、好きなだけ使えて便利。お高い日本の紫蘇なんて、とてもじゃないけど飾りには使えないもんなぁ。英語ではpink mint、ベトナム語の音声表記ではtia toとなっておりましたよ。)その上に辛みの少ないサラダ用のタマネギの薄切りと、ちぎったベトナム紫蘇、さらにシラントロー(パクチ)をこんもり盛って。

ギリシャのイカちゃんに合わせるソースは、タイ風にしてみました。スゥイートチリソースとライムの果汁を半々くらいで合わせたものに、さっきのタマネギとシラントローの一部をみじん切りにして加え、先日Voloのアンティークモールで買ってきた怪しげな「九谷造」の小さなお茶碗に入れます。薄い青緑のガラスの鉢に、橙色と白のお茶碗がきれいに映えて、なかなかよろしい。これで誰もこのイカ君たちが昨日までギリシャ人だったとは気付くまい。華麗なる国籍変換、軟体動物編。いや、別に気付かれたっていいんですけどね。そのまま使うと甘過ぎることもあるスゥイートチリソース、ライムと混ぜてさっぱりになりました。これは覚えておこうっと。

おまけ。このパソコン、今までずっと英語しか書いていなかったので、日本語変換が赤ん坊並み。一番イライラするのが、「この」が常に「粉の」と変換されるところなのですが、時々笑っちゃうこともあります。さっきも、ガラスの鉢に橙色と白のお茶碗がきれいに「生えて」ました。最近で一番笑ったのが、「たたき梅」と打った時に「叩き埋め」と変換されたこと。さすがアメリカのマック、CPUの随までバイオレンスがしみ込んでます。恐っ。

Posted by Yu at 08:58 | Comments (0)

2007年07月15日

マーケットの日の夕食

いつになく活動的に過ごした今週末の幕開けは、リンカーンパークで開かれるファーマーズマーケットでした。早起きして、ミシガン湖沿いの自転車道を自転車で...とも考えていたのですが、起きてみるとあまりにも風が強く、この計画は断念。シャワーを浴びて車に乗り込み、一路南へ。いつもはマーケットに出ているパン屋さんでパンを買ったり、その場で焼いてくれるクレープを買ったりして朝ゴハンにするのですが、そうすると駐車料金が四ドルですむ一時間以内に全部済ませなければ、といつもバタバタしてしまうので、今回はマーケットでの朝食はパス。(ファーマーズマーケットの主催者のブースで駐車券にハンコを押してもらうと、最初の一時間が本来12ドルのところ4ドルにおまけしてくれるのです。それは嬉しいのだけれど、かなり大きなマーケットをゆっくり見ていると一時間くらいすぐに経ってしまい、いつも焦ってしまうノロマな私たちなのです。)

Season's Last Cherries

つい二週間ほど前に初物が出たと思ったのに、もう「今シーズン最後だよ!」と農家のおじさんが声を張り上げるサクランボ。日本にアメリカンチェリーとして出回っているものは一種類しかありませんが、ファーマーズマーケットに来ると本当にいろんな種類があります。透き通ったルビーのようにきれいで、触ったら弾けてしまいそうに柔らかい、製菓用のサクランボがあるかと思えば、深い紫の身の締まったものがあり、その隣には、こんな佐藤錦みたいな斑のも。大きな生産者になると七種類くらい、みんな違ったサクランボをどっさり並べて、食べ比べさせてくれたりします。スーパーに行くと夏の間は常にサクランボが手に入るので、旬が一月ほどしかないことにも気付かずに通り過ぎてしまいそうですが、本当はとっても貴重なものなんですね。チェリーパイとクラフティの成功に気を良くして、もう一山買って、パトリックと二人でせっせとタネを取り(これが大変)、冷凍にしました。

Green Beans

こちらは、朝採りのインゲン。淡い翡翠の緑に朝の陽が透けてとってもきれいで、つい巨大なかごに一杯買ってしまいました。夕方になってヘタを取ろうと触っていて気付いたのが、何とも繊細な産毛。スーパーで買った、何千マイルもの旅をしてきたインゲンではこうは行かない、とまた感心。朝採ってすぐにマーケットに出すからこそ、の新鮮さなのです。きゅうりのトゲトゲが新鮮さの印なのと同じですね。ぴん!と立ったしっぽも凄いでしょ。

Summer Squash

こちらも、今が旬真っ盛りのスクワッシュ。どこの農家でも、山のように積み上げて一本50セントなんかで売っています。私はそんなにスクワッシュ好きではないのですが、パトリックがスクワッシュを見ると興奮するので(イヤ、そういう意味じゃなくて...笑)、時々買ってきて、グリルにしたりラタトゥイユにしたりします。そんなにおいしいもんでもないと思うんだけど...ズッキーニとどこが違うのかよくわかりません(笑)。いずれ、韓国カボチャの代わりにサマー・スクワッシュを使ってナムルを作ってみようかな、とも思っています。

Fingerling Potatoes, Peaches, Rosso Lungo Onions

旬の過ぎるものがあれば、新たに旬になるものがあるのが自然の巡り。そろそろ季節も終わりのサクランボや、もはや全く見かけないアスパラに代わってこの時期登場するのが、「フィンガーリング・ポテト」という小さくて細長いじゃがいもたち。大規模な農業会社は見向きもしない品種ばかりですが、色から歯触りまでそれぞれに個性があって、味もそんじょそこらのじゃがいもとは比べ物にならないくらい濃くて、とてもおいしいじゃがいもです。(しかも可愛い!)今回は濃い紫のパープル・ペルヴィアン、淡い赤のフレンチ、それに黄色い実に薄茶色の皮のロシアンなどを取り混ぜて買ってみました。(一ポンド四ドルなので、一キロ百円弱くらいです。)とにかく色がきれいなので、薄切りにしてバターでソテーしても、サラダにしても、プレゼンテーションのインパクトは最高。それ自体でおいしいし、見た目は良いし、へなちょこシェフにはもってこいのじゃがいもです。

じゃがいもの隣にあるのは「ファイアリー・フュリー(炎のごとく燃え盛る怒り)」という何とも物騒な名前の桃。この桃、赤みの強い皮の色からついたという名前は凄まじいですが、ごりごり固くて何の味もしないような桃ばかりのアメリカ中西部で、ひょっとしたら一番おいしい桃かも知れません。皮を剥いていると肘まで果汁が伝ってしまうくらいジューシーで、しっかり桃の味がして、一昨年この桃を買って以来、うちでは他の桃に文字通り全く食指が動きません。グリーンシティ・マーケットに行くことがあったら、ぜひ試してみてください。マーケットの南東の角(ダウンタウン側の湖に近い側)に、いつもお店を出している農家の人たちが売っています。

Season's First Apples

両親の家の裏庭に生えている青リンゴが熟すのはまだまだ三ヶ月くらい先、母の誕生日の頃の話ですが、ファーマーズマーケットにはもう気の早いリンゴが少し出ていました。この間もちょっと触れたバーバラ・キングソルヴァーのAnimal, Vegetable, Miracleに、トマト農家の話として、「夏中トマトを食べていた消費者は十月まで収穫できる遅いトマトに高いお金を出そうとはしないけれど、長い冬のあと、四月の終わりに取れる早いトマトには二ドルでも三ドルでも余分に払ってくれる。消費者が新鮮な野菜を待ちこがれている時にそれを提供するのが、利益率を高めるには一番」ということが出ていましたが、野菜でも果物でも、農家同士で競争なのでしょうね。

Market Day's Supper

そんな、ファーマーズマーケットに行った日の、野菜たっぷりの夕飯です(残り物も入ってますが...汗)。てっぺんが、ルッコラと新タマネギのサラダ。真ん中は言わずと知れた夏の味、とうもろこし。パトリックが皮を剥いてホヨホヨの毛を取ってくれたのをさっと茹でて、フライパンで空焼き。バター醤油で香ばしく。下の左側は、いつぞやの残りのラタトゥイユにクミン、カルダモン、マスタードシードを加えてカレー風味にしたものに、ソテーした鶏肉をあわせて。右側は瑞々しいインゲンをベーコンの油で炒めたもの。新タマネギも少し入っています。ダウンタウンにあるベーカリーカフェ・チェーンのAu Bon Painのサラダバーにあるインゲンのサラダをまねして、スライスしたアーモンドも少し。ほとんど野菜ばっかりだったけれど、満足感があるのはやっぱり一つ一つの素材がおいしいから。トウモロコシにはこれがないとね、ということでビールも飲みました。あ〜幸せ、な夏の夜。

Posted by Yu at 19:23 | Comments (0)

2007年07月13日

ブランダーデ再生計画と無粋なアメリカ

昨日うまくできなかった塩漬け鱈のブランダーデ、再生ミッションは成功裡に終わりました。北欧の、じゃがいもとイワシに似た青魚を重ね、生クリームとチーズをかけてオーブンで焼く「ヤンソンの誘惑」という料理を真似て、ゆでて粉ふきいもにしたじゃがいもと、昨日の似非ブランダーデを三層に重ね、プランターで瀕死の状態のローズマリーから血も涙もなく毟ってきた(笑)葉っぱをぱらり、さらに魚の臭み消しのためにガーリックパウダーもぱらり、さらにさらに冷蔵庫の奥で眠っていたパルメザンチーズもぱらり。雲突くような高カロリーのなんちゃってヤンソンの誘惑完成です。

Jansson's Temptation (sort of)

本当は、仕事から帰ってきたパトリックと二人で、ミシガン湖のビーチまでひとっ走りしてピクニックにしようと思っていたのです。冷蔵庫で冷やしたラタトゥイユに、これもしっかり冷やしたシャブリを一本、それにこのヤンソンの誘惑があれば、なんだかリッチなピクニックじゃない、という私の目論見はしかし、「ビーチで飲酒禁止」というなんとも無粋なパークディストリクトの方針により、もろくも崩れ去ったのでした。あーあ。

1930年代には禁酒法まで制定してしまったような国なので分からなくもないですが、アメリカって意外と飲酒に関してはうるさいのです。ビールかっ喰らってバーベキューするのがお国柄かと思いきや、建国当初のピューリタン的なところはアルコールを巡る法制度の中に健在。未成年の飲酒に関しては、見て見ぬ振りの(っていうか、ある意味大人が後押ししちゃうような)日本とは比べ物にならないくらい厳しいんです。他にも、公共の場所でお酒飲んじゃだめ、とか、町によっては日曜日にはお酒買えません、とか(安息日に飲酒とは何事か、ということらしいです)。満開の桜の下とか、ススキのゆれる満月の下とかで宴会なんかしちゃう日本人からすると、ちょっと寂しいんですよね、こういうの。公園の近所に住んでいる人にとっては、怪しい男どもが集まって、酔っぱらってわいわい騒がれては困る、というのは分からないでもないですが...なんせ、普通の人が鉄砲持っていたりする国ですから、酔っぱらってそんな物振り回されちゃ大変ですよね。

で、仕方なくビーチで飲んだくれ乾杯計画は中止(飲んだくれって...私はグラス一杯以上飲めないし、パトリックはいくら飲んでも酔っぱらわないので、飲んだくれにはなかなかなれない二人なんですがね)。裏階段の踊り場に椅子と折りたたみ式の小さなテーブルを持ち出して、気分だけピクニックにしました。(背景はアパートの外壁...)

Ratatouille, Toast Triangles, Chablis

参考までに、ブランダーデの作り方です。この量で、上に書いたヤンソンの誘惑もどきが二人分強できます。


塩漬けの鱈は、冷たい水を時々換えながら、冷蔵庫で24時間以上戻します。鱈によって塩気も乾燥度合いも違うので、ちょうど良い頃合いを見るには、端っこを切って焼いて食べてみるしかないそうですが、私はめんどくさいので一晩と二日戻してそのまま使ってしまいました。鱈が戻ったら、お湯を沸かし、8分ほど茹でて、ざるに揚げて水気を切っておきます。別のお鍋にオリーブオイルを入れ、煙が出てくるまで熱します。細かく裂いた鱈をこの鍋に入れ、木か竹のスプーンなどでせっせと鱈の身を崩します。最初の数十秒は油がはねますが、そのあとは落ち着くはず。手で崩すだけでは大変なので、スティック式のミキサーを使ってもOKです。鱈の身がだいたい細かくなったら、今度は暖めておいた牛乳を少しずつ加え、オリーブオイルと乳化させます。レシピによってはじゃがいもを入れたり、ニンニクで香りをつけたりするようですが、私が参考にしたレシピは本当にこれだけ。昨日も書いた通り、レストランで食べたブランダーデのようにはクリーミーになりませんでしたが、ヤンソンの誘惑風のグラタンにして食べる分にはこれで十分以上でした。

ちなみにワタクシ式似非ヤンソンの誘惑は、と言いますと...


じゃがいもは3ミリほどの薄切りにして、塩ゆでにする。耐熱容器に、茹でて水気を切ったじゃがいもとブランダーデを交互に重ね、最後にパルメザンチーズ、ガーリックパウダー、それにローズマリーのみじん切りをたっぷり振って、180度(華氏なら350度)のオーブンで焦げ目がつくまで焼く。出来損ないブランダーデが手元になければ作りたくないような、コロッケ並みに手のかかるレシピですが、出来上がったジョンソンの誘惑(アメリカで作った偽ヤンソンの誘惑、ということで...笑)はかなり満足度高し。ほくほくのじゃがいもに塩漬けの鱈の旨味と牛乳のコクが加わり、さらにローズマリーとガーリックが利いて、なんだか心の底からほっとする味になりました。ヨーロッパの田舎のおっかさんが作ってくれそうな料理です。幸い今日は風もあって、そんなに気温も高くない爽やかな日だったので、きーんと冷やした白ワインと一緒においしくいただきました。

ゆっくりと西の空に広がっていく夕暮れの黄金色、南のほうにむくむくと湧き立つ入道雲。近所の家の庭にそびえる大木たちの葉摺れの音を聞きながら舌鼓を打っていると、すぐそばの電線に喉の赤いハウスフィンチのつがいが来て、ひとしきり鳴き交わしてから飛んでいきました。なんて贅沢な時間だろう、と、酔いの回った頭で思います。大事な人と、おいしいものを分け合い、同じ景色を見て感動できるって、素晴らしく幸せなこと。(全く、こんな歯の浮くようなこと書いちゃって、まだちょっと酔っぱらってるかな...でもほんとのことですよね。笑)

Posted by Yu at 10:49 | Comments (0)

2007年07月09日

ベーコンとごぼうの炊き込みご飯

Bacon & Burdock Rice日本の料理ブログ界では人気者とお見受けするzazamaruさんの迷わず並べよ食べれば分かるさにあったベーコンごはんがおいしそうだったので、やってみました。ちょうど先週Whole Foodsで買ってきた胡椒たっぷりのベーコンが冷蔵庫に眠っていたのでこれ幸い。オリジナルのレシピではなんと炊きたてのご飯に生(?)のベーコンをそのまま混ぜてしまうのですが、さすがにそれはちょっと怖かったので、炊き込みごはんにしました。しかも炊き込む前に油を落とすべくベーコンを空焼き。どうせレシピ通りにしないんなら、ええい、ままよ、中途半端に残ったゴボウのしっぽも入れちゃえ、というわけで、出来上がるころにはオリジナルからは程遠いものになってしまいましたが、ベーコンの旨味たっぷりの油に胡椒、お醤油の焦げた香ばしさとゴボウの土臭い甘みで、かなりいける炊き込みご飯になりました。

仕上げに葱も混ぜてみたけれど、やっぱりちょっと沢山食べるとしつこかったかも(小どんぶり一杯は多過ぎ?)。ばりばりアメリカ人のパトリックはおいしいおいしいって食べていたけれど、これは改良の余地あり、です。うぅむ。でもベーコンのスモーク&豚々しい味に合うさっぱり系の材料って思いつかないなぁ...

Posted by Yu at 21:31 | Comments (0)

2007年07月08日

明太スパ

今更何も真新しいものではありませんが、明太子スパを作りました。どこかのブログでどなたかが作っていたのを見て、ムラムラと食べたくなって(笑)。日本にいた頃は、明太子スパなんて滅多に食べなかったのに、シカゴに来て「外では食べられない!」と思うと、なんだか無性においしそうに思えてしまういい加減な私です。ちょうど韓国スーパー(いつものH Mart)で買った不揃い明太子が冷凍庫に入っていたので、それを使いました。明太子って、そもそも韓国が発祥の地だったんですね。Wikipediaによれば、江戸時代には韓国から少量ですが輸入していたとか。戦後になって、韓国から引き上げてきた人たちが、韓国で慣れ親しんだ庶民の味を日本人向けに改良して売り出したのが、日本製明太子の発祥なんだそうです。韓国からはフェリーですぐの福岡が明太子の大生産地なのもうなずけますよね。

Spaghetti with Spicy Pollack Roe

ともあれ。明太スパ、久しぶりに食べて涙が出るほどおいしかったです。スパゲティーを茹でて、バターと生の明太子を絡め、お醤油をちょっと垂らしたところにのりと紫蘇を刻んで載せるだけなのに、何ともまろやかかつ複雑な味。これってこんなにおいしいものだったっけ、とか思ったりして。パトリックにも作ってあげなくちゃ。(お昼に作って一人で食べたので...笑)

Posted by Yu at 09:16 | Comments (2)

2007年07月01日

根菜ごろごろハッシュ

食いしん坊の私にとって、シカゴの短い夏は地元の野菜や果物がたっぷり食べられる至福の時。この時ばかりはスーパーから足が遠のき、五月の半ばから十月の半ばまで開かれるファーマーズマーケットに、毎週のように通います。いくつもあるシカゴ近郊のファーマーズマーケットの中で、私たちが特によく行くのが、エヴァンストンのものと、リンカーンパークで開かれるグリーンシティ・マーケット。エヴァンストンは近いのと、日本の野菜を無農薬で栽培しているHenry's Farmのスタンドがあるのでよく行くのですが、やはり(出たがりシカゴ市長のリチャード・デイリーが全面的にバックアップしている)グリーンシティ・マーケットには品揃えの点で遠く及ばないようです。夏真っ盛りだからなのか、ここ数週間グリーンシティ・マーケットにも大根や茄子などの日本の野菜が出回るようになってきて、私にとっては嬉しい限り。昨日も、パトリックを引き連れて朝っぱらから買い出しでした。

Red Carrots

色々買った中から、今朝使ったのはこの真っ赤な人参。日本の金時人参のような、深みのある赤い皮をしていますが、それを剥いた内側は、普通の人参よりはちょっと濃いめかな、という程度の橙色。白から黄色、オレンジ、深紅まで、色とりどりの人参が山積みになったお店から買いました。切りながら一口食べてみると、物凄い人参の味で、生の人参が苦手な私はちょっと後ずさりしてしまうくらいでした。さすが産地直送、ということでしょうか。この人参に、白玉団子を作った時の残りのジュウェル・ヤムと、野菜室に一人残って寂しそうなじゃがいも君、さらにタマネギと万能ネギを合わせて、根菜ごろごろのハッシュにします。

週末の朝ごはんにはやたら気合いの入るアメリカ、朝ごはん(もしくはブランチ)に力を入れているレストランやカフェで卵料理を注文すると、このハッシュがよく一緒についてきます。基本的には、じゃがいもとタマネギにコーンビーフかベーコンをあわせて、細かく切ったものを焦げ目がつくように焼いた料理なのですが、じゃがいもを大きめにごろごろ切ったものもよく見かけます。このごろごろ版ハッシュはブレックファスト・ポテト、と呼ばれることが多いようです。じっくり焼いて甘みが出て、さらにタマネギが焦げた所が最高。どちらもおいしいけれど、油を吸いすぎない、という意味ではごろごろバージョンのほうが健康的な(ような気がする)ので、うちではいつもこっちを作ります。切る手間も省けて楽だし(笑)。

根菜ごろごろハッシュ(二人分、根菜の種類は手元にあるもので適当に...)

根菜類は一口サイズに切ります。タマネギと万能ネギは荒みじん。ニンニクはみじん切り。根菜類が重ならずに並ぶサイズのフライパンにバターを熱し、ニンニクを炒めます。良い香りがしてきたら、根菜類とタマネギを投入、根菜を重ならないように並べ、火を弱めて焼き色がつくように焼きます。焦げた所がおいしいので、炒めるというより焼く感じで。両面に焦げ目がつくように一度全体をひっくり返す以外、基本的には放っておけばよい料理なので、そのあいだに卵を焼いたり、果物を切ったりします。根菜類にほぼ火が通ったら、万能ネギを加え、塩とチリパウダーで味をつけます。万能ネギがしんなりして焦げ目がついたら完成。

Chunky Root Veggie Hash

生で試食した時にはあんなに人参臭かった(失礼!)人参が、じっくりゆっくり火を通したことで信じられないくらい甘くなっていました。ヤム芋と同等か、それ以上に甘みがあって、まるで焼芋みたい。人参嫌いの子供でも、言わなければ分からずに食べてしまいそうです。チリパウダーの辛みとバターのコクに、根菜類の自然な甘みが加わって、さらに焦げたタマネギの香ばしい香りがおいしくて、朝からしっかり食べてしまいました。(今日の卵は、これもグリーンシティ・マーケットで調達したヒラタケ入りのスクランブル。)ごろごろハッシュは、じっくり焼くので時間がかかります。忙しい朝や、起きた時点ですでに腹ペコ、という日には向きませんが、のんびり待てる週末には最高の朝ごはんです。

Posted by Yu at 12:43 | Comments (2)

2007年06月27日

変わり白玉、オレンジと生姜のシロップで。

最近よくお邪魔しているYOMEカフェのYOMEさんがよく作っている白玉団子。そう言えばそんな物もあったなぁ、と、子供の頃に母とよく作ったのを思い出しました。私は子供の頃バンコクに住んでいたのですが、何しろ二十年も前の話、日本のお菓子なんて手作りしなければ手に入りませんでした。白玉粉は日本から持ち込んでも悪くならないし、丸めてお湯に落とすだけ、と簡単だし、で、ムシムシと暑い熱帯に住む日本人には格好のお菓子だったんでしょうね。思い出してみると食べたくなるのが食いしん坊の困ったところ。先週、車で一時間近くかかる郊外のスーパーまで、白玉粉を買い出しにいってきました。(どうせミツワまで行くなら、ということで、きな粉やら上新粉やら、いろいろ買い込んできました。みたらしとか、八つ橋とか、いずれ作るぞ!)

これがパトリックの白玉団子デビューとあって、最初はトラディショナルにきな粉で行きました。きな粉の香ばしさと、お砂糖の甘み、それにほのかな餅米の味で、なんとも懐かしい至福の時。でも毎回こればっかりじゃつまらないので(おいしいんだからそれでいいじゃん、と言われればそうなんですけどね)、今日はちょっとひねってみました。

Chilled White Pearl Dumplings w/ Roasted Jewel Yam Paste and Orange Ginger Syrup

まずは、「宝石芋(Jewel Yam)」というご大層な名前のついた、日本のサツマイモに似たヤム芋を、70度くらいのオーブンで4〜5時間かけてじっくりローストします。低温でゆっくり焼くと甘みが出るので、ここは焼き芋風に。このJewel Yam、日本のサツマイモに比べるとべちゃっとした感じで、煮たり天ぷらにしたりするのには不向きなのですが、オーブンでじっくり焼くと適度に水分が飛んで、芋餡にするのにぴったりの質感になりました。これを小鍋に入れて、お砂糖を加えてしばらく練ります。いい感じの固さになったら、冷蔵庫へ。

次に、小鍋に水少々とお砂糖、輪切りにしてから寝かせた包丁で叩いてつぶした生姜、それにオレンジピールを入れて煮詰め、シロップを作ります。私はショウガのぴりっとした辛さが好きなので、皮もついたまま、どっさり入れましたが、ピリピリの苦手な方は適当に加減してください。これも、出来上がったら冷蔵庫へ。

白玉団子は普通に作り、冷水にとって冷まします。これをお椀に入れ、芋餡を盛り、さらに上から生姜シロップをかけて、出来上がり。何しろ初めて作る物なので、とりあえずは一人で味見。まずは餡を一口。さすがに「宝石芋」だけあって、本当にきれいな橙色です。ゆっくり、ゆっくり焼いたことで、ヤムイモのほのかな甘みが凝縮されて、なかなか行けるアンコになっていました。生姜とオレンジのシロップが、甘いばかりのあんこにアクセントを添えて、まぁ合格かな、という感じにできたので、いずれパトリックにも出してみる予定です。

でも...正直言って、お洒落系のこれより、単にきな粉砂糖や黒ごま砂糖をまぶして食べる垢抜けない田舎のオバチャン風の方がおいしいかも、と思ってしまった私。変わった食べ物大好きだけど、ちょっと保守的になってきたかしら。

Posted by Yu at 16:45 | Comments (0)

2007年06月20日

激ウマ焼き肉のたれ

Japanese Barbecue w/ Mizuna, Daikon, Carrot and Spinachなんだか無性に焼き肉が食べたくなって、でも家に焼き肉のたれはなく、しかも日本スーパーまでは車で一時間近くかかるとあって、(ラッシュアワーだったからもっとかかるかも...)たれを手作りしてしまいました。なんとこれが大当たり、まるで市販のたれを使ったような、深みのあるいい味になってびっくり。日本風の焼き肉を食べたことのないパトリックも、「これはおいしい」と絶賛でした。適当にやったわりにはおいしくできたので、レシピを公開してしまいます。本当はコチュジャンを入れたかったのですが、あいにく手元になかったので、お味噌と豆板醤で代用。ひょっとして、これが良かったのかも。

ポイントは、玉葱とニンニクにしっかり火を通すこと。タマネギとニンニクをすりおろし(もしくはフードプロセッサーで細かくし)、ごま油を熱した小鍋で、生のタマネギ特有のきつい臭いが消えるまで、弱火で炒めます。その間に、残りの調味料を混ぜ、この中に適当に刻んだ干しプルーンを投入、なめらかになるまでフードプロセッサーにかけます。(プルーンが固かったら、お湯で戻してください。)タマネギの匂いがとんだら、同じ鍋にこの調味料を加え、時々かき混ぜながらしばらく(十五分くらい?)煮詰めて出来上がり。この量で四人分、たっぷり食べられるくらいになります。火は通っているし、お砂糖も塩分もたっぷりなので、冷蔵庫に入れればしばらくは持つはず。

日本の市販の焼き肉のたれって、辛みもあるけれど結構甘いのがおいしいんですよね。こちらでは簡単に手に入る韓国製の焼き肉のたれは、そっちが本場でしょ、と言われればそうなのですが、日本製の甘めのたれに慣れた私にはちょっと角が立った感じで、今ひとつの気がします。その点このレシピで作った自家製のたれは、タマネギとニンニクに火が通っているせいなのか、全体を煮込むせいなのか、はたまたプルーンのおかげか、とにかくまろやかで、コクと甘みがあって、最高です。(って、自画自賛ですが...)これからちょくちょく作ってしまいそうです。前々からずっと欲しかった炭火焼用のグリルが余計に欲しくなってしまいます。ポーチのあるアパートに引っ越したら、絶対買うぞー!

Posted by Yu at 09:10

2007年05月31日

忘れられた菜箸

ニューヨーク・タイムズに、最低限の台所用品を二百ドル以下でそろえる、という記事が出ていました。包丁なんか十ドルの安物で十分、とか、まな板なんてプラスチックでよろしい(そうすりゃ食器洗い器で洗える)、とか、結構ラディカル(?)なことも書いてありましたが、料理をしないので有名なアメリカ人向けの台所用品にしては、結構そろっているかな、という印象です。

その中で、台所や食をめぐる文化の差を決定的に感じてしまったのが、「何にでも使えるトングを一つ」というところ。私だったら絶対菜箸!ですが、やはり東アジア以外の人に取っては、トングであって菜箸じゃないんでしょうね。ソースを混ぜることから、野菜を和えたり、炒めたり、卵を溶いたり、果ては天ぷらだってできてしまう、考えてみれば菜箸ってすごい。ひょっとすると私の台所用品の中で一番活躍しているのが菜箸かも。(鍋つかみが見当たらないと、菜箸でベーキングパンを引っ張りだしたりしてるし...でもこれは少々無手勝流ですね。)スペインでホームステイしていたときに、「日本料理を作ってよ」と言われて鮭の混ぜ寿司を作ろうとしたものの、菜箸がないので往生したこともありましたっけ。薄焼き卵を作って上に載せようと思ったのですが、とてもじゃないけどフォークで薄焼き卵はできませんでした。

そもそもアメリカは、世界中からの移民が寄り集まって住んでいる国。さすがに第三世代ともなれば食生活もアメリカ化してくるとはいえ、そんな多彩な食文化が混在する国で、「台所に最低限必要なのはこれ」なんて断定的なことを言ってしまっていいのかしら、と思わないでもありません。イタリア系アメリカ人なら「なんでパスタメーカーが入ってないんだ!」と思うでしょうし、アラブ系アメリカ人なら「なんでスパイスを碾く石の器が入ってないんだ!」と息巻くかもしれません。記事は、ナントカ系が頭に付かない、単なる「普通のアメリカ人」向けに書いてある、ということなんでしょうが、同じDining and Wineのセクションで多彩な食文化を喜んで消費しているようなニューヨーク・タイムズに載っている記事だと思うと、なんだかなぁ。

Posted by Yu at 17:12 | Comments (0)

2007年05月28日

豚の角煮でメモリアルデー

ミツワ(シカゴ郊外の日本スーパー)で豚のバラ肉を見つけたので、All Aboutにあったレシピでヴェトナム風豚の角煮を作ってみることにしました。豚の角煮を作るのすら初めてなのに、何も最初からエスニックにしなくても、とも思いましたが、このあいだ書いたココナツから作った南ヴェトナムのカラメルソースを使ってみたくて、つい。

カラメルソース以外にお砂糖が大さじ三杯も入るので、こんなに入れて大丈夫なのかしら、と思いつつ、初めてなのでレシピ通りに作ります。豚肉はナムプラー大さじ一とお砂糖大さじ一に、カラメルソースを混ぜたものに漬けておきます。ニンニクの薄切りと黒こしょうで味を引き締めます。冷蔵庫で一時間ほど寝かせたあと、フライパンに油をしいて、豚肉の表面に焦げ目をつけます。漬けだれがはねて大変でしたが、台所の隣のコンピューター・ルーム(本来はダイニングなのですが、窓とコンセントの配置がいいので、書斎兼コンピューター・ルームに使っています)にまで芬々と漂ういいにおいに惹かれて、パトリックが台所にやってきました。ナムプラーとカラメルの焦げた匂いが最高で、これならおいしい角煮ができそう...

漬けだれの残りにナムプラー大さじ三、お砂糖(まだまだ入ります!)大さじ二を加え、別の鍋で暖めます。そこに焼き目をつけた豚肉を投入し、それが半分かぶるくらいに水を加えて、コトコト煮ます。昼間から作り出して時間があったので、豚肉に火が通ったところで火を止め、味をなじませてみました。煮返した煮物がおいしいことにヒントを得て。そのあいだにゆで卵を作って、最後に加える準備です。

Vietnamese Simmered Pork

五月の最後の月曜日は、アメリカではメモリアルデーという祝日で、皆さんお休み。庭でバーベキューをするのが定番らしく、そこらじゅうからおいしそうな炭火の匂いが漂ってきます。しがないアパート住まいの身、我が家ではバーベキューはできませんが、ご近所さんがわいわいとやっているのが聴こえてくると、なんだかビールが飲みたくなってしまいます。ええいっ、というわけで、五時からビールを開けて、食事の準備を始めてしまいました。アスパラを油を引かずにフライパンで焼き付ける隣で、厚めに切ったサツマイモを焼きます。これに焦げ目がついたところで、角煮の鍋に加えて、味付け。ヴェトナム風の角煮なのに、角煮=鹿児島=さつまいもという連想に歯止めがかからず、おいしそうなので投入。最初は素揚げにすることも考えましたが、しつこくなりそうなのでただグリルにしました。

出来上がったところで、再び乾杯。今日のメニューは豚の角煮(さつまいもと卵入り)、新鮮アスパラのグリル、それにしめじと小松菜の中華炒め。バーベキューができないのは寂しいですが、涼しい夕方の風に吹かれながら飲むビールは最高でした。面白かったのが、角煮に入れたゆで卵。甘みより塩味のほうをたくさん吸ってしまって、なんだかしょっぱくなってしまったのです。子供のころに読んだ『こまったさんのオムレツ』に出てくる、「シオハタマゴニキキスギル」をひたすら繰り返す妙な大鳥を思い出しました。本当に、シオハタマゴニキキスギルんですね。出てくる料理がおいしそうで、何度も何度も読み返した記憶がありますが、今の子供たちにも読まれているのかしら。

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ミツワ
100 E. Algonquin Rd., Arlington Heights, IL
(847)956-6699

Posted by Yu at 20:48 | Comments (0)

2007年05月26日

ニンニクの葉っぱが旬!

Young Garlic日本ではよくニンニクの芽を食べていました(さっと茹でて、ナムプラーとスウィート・チリソースで和えるのがお気に入りでした)が、こちらではなかなか見かけません。そのかわりに「今が旬!」とばかりによく見るのが、まだ若いニンニクを丸ごと掘り出して、束にしたもの。普通のスーパーでは滅多に見ませんが、五月末になってあちこちに出現しだしたファーマーズ・マーケットに行くと、どこのスタンドでもごっそり山のように売っています。一体どうやって食べるのかしら、と思って手を出さなかったのですが、今日今年初めて行ったエヴァンストンのファーマーズマーケットで、勇気を出して買ってみました。六十センチはあろうかという長〜い茎の若いニンニクが三本で、$3.50でした。こちらの物価からするとかなり高めですが、まだ根元についた土が湿っているくらいの新鮮さなので、ま、たまにはいいかな、と。

切ってみると、えも言われぬ緑の匂いと、淡いニンニクの香りがふわぁっと漂って、早くもお腹が空いてきます。鋭いサトウキビの葉のように見える葉っぱも、触ってみると意外と柔らかくてジューシーな感じなので、香りを殺さないようにさっと炒めてみることにしました。卵も入れて、ニラ玉風に。人参を薄切りにして、ニンニクの葉も二センチくらいの幅にざっと切ります。

中華の基本、たれは先に作っておきます。2004年くらいに賞味期限の切れた(おいおい)オイスターソースに、醤油と砂糖を少したし、黒こしょうも加えます。これができたところでフライパンに生姜をたっぷり炒め、香りが出たら人参、ニンニクの葉の順に炒めます。ニンニクの葉の緑が濃くなって、しんなりしたところに溶き卵を加え、たれも入れて、あとは卵が固まれば出来上がり。

醤油ベースのたれのせいでなんだか色みは悪くなってしまいましたが(しかも卵に火が通り過ぎ)、ニンニクの香りがしっかり残った、おいしい炒め物になりました。根っこのところがまだ残っているので、これをどうするかが問題です。パトリックは、普通のニンニクみたいにアルミ箔に包んでオーブンでローストすればいいんじゃないの、と言っていますが、まだ若いニンニクだし、はてさてどうなのか。薄切りにしてサラダなんかにしたら、匂いがきつすぎるかしらん...。南蛮漬けなんかのタレにしてもおいしいかも。う〜ん、夢は広がります(笑)。

Stir-fried Young Garlic with Eggs

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Evanston Farmers Market (リンク先に地図もあります)
University Place & Maple St., Evanston, IL
毎週土曜の朝、7時半から1時半まで。すぐ隣にあるMaple Street Parking(大きな屋内駐車場です)の駐車料金が、ファーマーズマーケットの隅にある機械にチケットを通すと、タダになります。近所のパン屋さんも出店しているので、朝ご飯を食べずに来て、スコーンやクロワッサンをぱくつくのも楽しみの一つ(うちはいつもこれです)。

Posted by Yu at 18:34 | Comments (0)

2007年05月24日

ヴェトナム料理の秘密兵器発見!

物凄い調味料を見つけてしまいました。

Coconut Thin Sauce

Hマートの東南アジアのソース類を売っている通路で、何気なく手に取ったCoconut Thin Sauce。原材料を見ると、「ココナツジュース、水」とあくまでもシンプルで、ココナツ風味のソースなら面白そう、と買ってみました。(私はバンコクに住んでいた子供の頃からココナツ大好き人間なので、ココナツと見るとついよだれが...。)300グラムで$1.19でした。

家に帰って早速封を開けて、舐めてみると、残念ながらココナツの味は全くしませんでした。Thin Sauceというわりにはかなりどろっとしたソースで、お砂糖の焦げたような、ちょっと癖になりそうな味がします。いったいどんな料理に使うのやら、とインターネットで調べてみると、南ベトナムでよく使われるカラメルソースだ、ということが判明。パトリックの好物で、鶏肉を生姜をきかせたソースの中で土鍋で煮たヴェトナム料理があるのですが、どうやらその独特の風味は、このソースから出るもののようです。さて、これをどう使うか。

冷蔵庫にあった紫キャベツで、野菜たっぷりの汎アジア風チャーハンにすることにしました。まずはこのココナツ・カラメルソースとナンプラーを合わせて、ちょうどいい味のソースを作っておきました。(この時点で既に激うま!)ニンニク一かけを炒めたところに、紫キャベツを入れて、パリパリ感を残す程度に炒めます。そこに、このソースを小さじ一杯くらい入れて味を付けた卵を炒め、ごはんを投入。ネギの小口切りと、細かくきったパクチー(コリアンダー、シラントロー)も入れて、ソースを回しかけます。ごはんが暖まり、ソースの味が全体に絡んだところで出来上がり。

The Best Fried Rice I've Ever Made (Seriously!) 本当なら干しエビも入れたいところでしたが、それは在庫がなかったのでパス。ピーナツもなかったので、まぁこれで良かろう、と、ローストした大豆をすり鉢で適当に砕いてぱらりとかけました。窮余の一策でしたが、これがなかなかアクセントになって正解でした。味のほうはというと、(自分で言うのもなんですが)「えっ、これ私が作ったの?」と思うくらい本場の味で、パトリックともども驚いてしまいました。カラメルの苦みがきいていて、どうしてもお砂糖とナンプラーでは出せなかった深みがあるのです。これって、ひょっとしてアジアン・レストランの秘密兵器だったのかしら、と思いつつ、かなり量のあったチャーハンを二人で完食(半分はキャベツですけどね)。おいしかったぁ〜。パトリックは、これは「アジアン・フードのアトミックボムだ」なんて、物騒なことを言っていました(笑)。

簡単だし(なんと言っても、ナンプラーと混ぜるだけですから)、安いし、家庭料理とは思えない複雑な味が出せるし、このCoconut Thin Sauce、我が家の常備調味料になるのは間違いなしです。シカゴ在住の方なら、アジア系のスーパーに行けば、ナンプラーなどがある棚で見つかると思います。日本では手に入るのかしら?

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ヴェトナム名:Nuoc Mau Dua (Ben Tre)
製造元:My Thanh Co., Ltd.

H Mart
801 Civic Center Drive, Niles, IL
847.581.1212

Posted by Yu at 11:52 | Comments (0)

2007年05月23日

アメリカできんぴらごぼう

旅行の話をちょっと中断して、今日はゴボウの話です。アジア系のスーパーがあって本当に嬉しい!と思うのが、ゴボウを買うとき(他にもいろいろ手に入って便利なものはありますが)。子供の頃はゴボウなんて何がおいしいんだかさっぱり分かりませんでしたが、やはり年を重ねると、この土臭い独特の味は病み付きになります。きんぴらにしたり豚汁に入れたり、これでゴボウがなかったら毎日の食卓がさぞかし寂しいことだろう、と思うと、ややもすると鮮度に疑問符がつくような日本スーパーや、品揃えに波のある韓国スーパーにも感謝の手を合わせたくなります。パトリックも、ばりばりアメリカ人のくせにゴボウは大好物で、きんぴらなど「おいしい、おいしい」といってもりもり食べてくれます。(へんなの。)

そんな我が家で唯一困るのが、ゴボウを一本ずつ買えない、ということ。日本でもだいたいゴボウは二本一組で売っていますが、こちらのゴボウ君はさらに大きな三本一組や四本一組、なんてこともざらで、毎日料理をしない二人家族の我が家では使い切れないくらい。しかしアメリカのゴボウは高級食材なので、無駄にする訳にはいきません。そんなわけで、なんだか端の方がしなびてきたなぁ、なんていう時には、まとめてきんぴらにしてしまいます。味を少し濃いめにしておけば、白いご飯に混ぜて混ぜご飯にしたり、朝の卵に混ぜて和風スクランブルエッグにしたり、で、結構使いでがあります。

Scrambled Eggs Japonaise

これは少し前に作ったきんぴら入りスクランブルエッグ。万能ネギの刻んだのをたっぷり入れて、さっぱり感を出すのがポイントです。きんぴらで十分卵にも味が回るので、それ以外には何も入れません。付け合わせには、これも冷蔵庫の中で若干わびしげな姿になりつつあったさやえんどうを塩炒めにしました。今アメリカでは日本食ブームで、ちょっと小洒落たフュージョン系のレストランなんかにいくと、ソースに椎茸を使ったアメ食が出てきたりしますが、次のクールな食材はゴボウなのでは?と一人静かに思う今日この頃です。(でもまだレストランでゴボウが出てくるのを見たことはないですが。)このブログの英語版が、ゴボウブームの火付け役になって...なんてことはないかしら。

Posted by Yu at 17:25 | Comments (0)

2007年05月11日

茄子とししとうの味噌炒め

子供の頃、ししとうって苦手でした。父は網焼きにしたししとうをビール片手に生姜醤油でおいしそうに食べていましたが、味覚がお子ちゃまだった私は、あんな苦いだけのもの、何がおいしいんだろう、と思って見ていました。(なぜかピーマンは大好物でしたが...)それが大人になってみると、あの苦みがとてもおいしく感じられて、網焼き生姜醤油にビール、なんて言われるとそれだけで眼が輝いてしまいます。

驚いたことに、シカゴでもししとうは手に入ります。(ころころしていて可愛いので、このブログの英語版にも、てっぺんのバナーに写真を使ってしまいました。)最初はアーリントンハイツの日本スーパー(ミツワ)で買っていましたが、最近になってもっと近くのHマートでも手に入ることが分かって、近頃は専らそちら。アメリカのスーパーらしく、ごろんと山積みになった中から好きなだけ買えるのも、Hマートの嬉しいところです。

Chicken, Peppers and Eggplant Miso Stir-Fry ブログ用の写真を撮った日は、網焼きに生姜醤油、という夏らしい天気でもなかったので、冷蔵庫にあった茄子と、鶏腿を使って味噌炒めにすることにしました。味噌だれは、お味噌大さじ一にみりん大さじ一、それに醤油を小さじ一くらいで、適当に作りました。この量で二人分です。一口大に切った鶏肉は、塩胡椒とごま油、片栗粉代わりのコーンスターチで和えておきます。この一手間で、鶏肉のうまみが逃げず、しっとりぷりぷりのプロ風の味になります。フライパンに油を熱し、生姜のみじん切りを入れて香りを出したところに、銀杏切りの茄子と、種を取って二つに割ったししとうを入れて、炒めます。半分かた火が通ったら、鶏肉を加え、鶏肉にもほぼ火が通ったところで味噌だれをジャッと回し入れます。全体に味がまわったら火を弱め、蓋をして二、三分蒸し煮にして、出来上がり。

この日は、スープボウルにご飯をよそった上にこれを載せて、どんぶり風にしました。これ以外に何もおかずがないところが手抜きシェフですが、おいしかったですよ。(アメリカ人は一から手作りのゴハンが出てくるだけで感動してしまうので、おかずがたくさん並ばなくったって大丈夫。そう言う意味では日本人のダンナより楽ちんです。)あぁ、すてきなどんぶりが欲しい...とず〜っと思っているのですが、何しろこちらには素敵な器なんて全く売っていないので、次回日本に帰る時までそれはお預けです。ラーメンを食べるのでも浅いスープボウルでは、雰囲気がどうも...

Posted by Yu at 08:53 | Comments (0)

2007年05月08日

アメリカ人のおふくろの味、マカロニ&チーズ

女性の社会進出が進んでいて、外食産業が猛威を振るっている(というのも変ですが)アメリカでは、日本で言うような「おふくろの味」を知らない子供も(大人も?)たくさんいます。とある統計によると、現代アメリカの子供の三人に一人はファーストフードを一日に一度は食べているとか。私の周りの学生たちを見ていると、一日一度どころじゃないんじゃないの?と思うくらい、みんなファーストフードをもりもり食べています。(そもそも大学構内にある食堂がファーストフード以外ほとんど何も売ってない!)

そんなアメリカで、「おふくろの味」と言ってまず思いつくのがマカロニ&チーズ。(皆さんマッカンチーズ、と略していますが...)かつては手作りするのが一般的だったのでしょうが、今はインスタントのものが山ほど売られています。乾燥パスタに粉末状のソースが付いたものがあるかと思えば、真空パックのカップに入っていて、電子レンジでチンするだけで食べられるようなものもあります。「レンジでチン」バージョンは恐ろしくて手を出したことがありませんが、乾燥パスタバージョンは冷凍ピザとともにパトリックの非常食用に常に常備してあるので、忙しいときにはよく頼りにさせてもらっています。(しかも安い!)

パトリックはパスタを茹でてチーズソースと牛乳を混ぜ込むだけの怠けものシェフですが、私が作る時はいろいろ具を入れます。炭水化物だけではバランスが悪いし、なんといっても具なしのパスタでは食いしん坊の私には物足りないので...

今夜は、近所のスーパーで買ってきたオーガニックのマカロニ&チーズに、やはり同じスーパーで買ったポーリッシュソーセージ(私の手のひらを一周しても余るくらいに巨大なU字型のが、たった1ドルでした)の残りと、ブロッコリーに赤ピーマンとマッシュルームを足して彩りを良くしました。野菜を炒める前のバターに、ローズマリーのみじん切りも入れて、ちょっと大人の味に。

今回使ったのはオーガニックのインスタント食品、というなんだか矛盾したようなものを作っているAnnie'sというブランドのマカロニ&チーズです。単なるチーズ風味、というのではなくて、パルメザンチーズとローストしたニンニクが入った、アダルトなマカロニ&チーズ。本来子供が食べるようなものだと思うのですが、大きくなっても子供の頃に食べたものは忘れられないんでしょうね。

以前、興味があって手作り用のレシピを探したことがあります。単にチーズと生クリームのソースをマカロニに絡めただけかと思いきや、実はこれ卵黄が入るんです。言われてみれば、だいたいどのメーカーのマカロニ&チーズもどぎついオレンジ色をしています(写真のはそうでもないですが)。着色料で染めているんでしょうが、きっともとは卵黄のオレンジ色を再現した、ということだったんですね。卵黄が入る、というところからして、カルボナーラがアメリカ人の口に合うように徐々に改造された、というのが起源かな、などと思いつつ、日本人の私が作った、アメリカ版イタリアンをおいしくいただきました。そう言えば今回使った赤ピーマンはメキシコから来ていたような。いやー、インターナショナル(笑)。

Posted by Yu at 15:45 | Comments (0)

2007年05月07日

毒茄子(?)騒動

Ingredients for Thai Green Curry大学のライティングセンターでの仕事から戻ってきたら,パトリックがまだ家にいるのを発見,急遽お昼を作る事にしました。週末にHマートで仕入れてきたタイの小茄子があったので,それを使ってゲンキヤオワーン(グリーンカレー)に。タイの茄子は,形もサイズも,茄子というよりはトマトのような感じで,淡い緑の地に濃い緑の網のような模様の入った,とてもかわいい野菜です。それに彩りに赤と緑のピーマンを加え,出汁も兼ねて鳥のもも肉を足しました。ココナツオイル(ココナツミルクの缶の上にたまっている透明な液の部分)をお鍋に熱したところに生姜のみじん切りを入れ,良い香りがしてきたら鶏肉,次に野菜を加えて炒めます。油がまわったところで,よく混ぜて均一にした残りのココナツミルクと,グリーンカレーペーストをたっぷり加えてぐつぐつ。二十分くらいカレーを煮込む間に,ジャスミンライスと長粒種の玄米のミックスを炊きました。(玄米を入れたのは,ジャスミンライスの在庫が足りなかったから、というだけのお粗末な理由。)カレーが煮上がる直前に,塩味が足りなかったのでナムプラーをくるりと一回り足しました。

Thai Green Curry カレーは美味しく出来たのですが,驚いたのがタイ茄子の味。一口かじっただけで,とたんに口の中に強烈な苦味が広がります。これってひょっとして有毒茄子!?と思い,慌ててインターネットで調べたところ、特に毒があるような記述は見当たらなかったので,ひと安心。考えてみればタイの茄子を使って料理するのは初めてなのでした。料理する前にそういうことは調べておくべきなんじゃないの,と自分にツッコミを入れつつ,ともあれ完食。最近の茄子は日本でも全くアクがないので,水にさらす,なんてことはほとんどしていなかったのですが,タイのナスに関してはアク抜きをした方が無難なようです。いや~苦かった。パトリックは,「慣れてくると結構いけるかも」なんて言っていましたが,私にはちょっと強烈過ぎました。この茄子を生でチリソースにつけて食べてしまうタイ人って,すごい!茄子の毒騒動から,よく苺と一緒にパイにするルバーブの葉っぱには毒があるんだ,とか,キャッサバの根には毒があるから,タピオカみたいに精錬しないと食べられないんだ,とか,有毒食品(?)の話で盛り上がってしまいました。

もうあの茄子を食べて六時間以上経っているので,きっと何事も無いと思いますが,もしこのブログが突如放置されるような事があったら,皆さんタイの茄子にはご注意あれ!

Posted by Yu at 18:16 | Comments (0)

2007年05月05日

鯛のアラブ風ソテーと大根のバター煮

Red Snapper Ras El Hanoutうちから車で十五分ほどの郊外にある、韓国系の巨大スーパーマーケット(Hマート)で、新鮮な鯛を見付けたので、今夜はそれを使って夕飯にしました。塩胡椒をした鯛に小麦粉を軽くはたいたところに、トムがスパイス・ハウスで買ってきてくれたアラビア風のカレーパウダーをたっぷり振って、オリーヴオイルでソテーします。そのあいだに、7ミリほどの銀杏切りにした大根とじゃがいもを、ニンニクと一緒にバターで炒めます。ひたひたになるくらいのお水とチキンブイヨン少々を足して、火を弱めてくつくつ煮ます。出来上がる五分前くらいになったら、さやえんどうと、窓際のプランターからむしってきたセージの葉を何枚か加えて、香りを付けて出来上がり。

鯛のほうは火が通ったところでお皿にあげて、鯛を焼いたフライパンに白ワインとバター、アラブ風カレーの粉を小さじ一杯くらい足して、ソースを作りました。このカレー・ミックスはラス・エル・ハヌート(Ras El Hanout)、といって、アラブ圏でよく使われるミックスです。物の本によると「そのお店にある最高のスパイスミックス」という意味なんだとか。サフランの黄色がとてもきれい。カルダモンをはじめとしてインドのスパイスがたくさん入っていて、シルクロードの交易を彷彿とさせるような、インド風の味がします。今私たちが楽しむ各国の料理に、何百年も前の文化的、経済的交流が反映されているって、面白いですよね。ソース用に開けたから、というのを口実に、グラス一杯ずつ白ワインをいただいてしまいました。

Stove-Top Japanese Veggiesシカゴではなかなかおいしい魚が手に入らないのですが、今夜の鯛は身もしまっていてなかなか美味。そのへんのスーパーにあるような、買ったすぐから既に生臭くて、火を通すともとの半分くらいに縮んでしまうような魚たちとは大違い。Hマートが最近できたおかげで、手頃な値段でまあまあ新鮮な魚が手に入るようになって、助かります。干物なんかは売っていないので、やはり恋しくなりますが...。

でも今日のハイライトは、鯛よりも野菜のバター煮のほうでした。(私がもともと野菜狂なせいもありますが...。)セージの香りがほんのりする中に、大根(これもHマートで買った、ずんぐりむっくりの韓国大根です)の苦みが利いていて、いくらでも食べられてしまいそうでした。今度は大雑把に切った大根にラス・エル・ハヌートを混ぜたひき肉を詰めて、オーヴンで焼くファルシもいいかも...

ブログの日付を見ていてはたと気づきました。今日はこどもの日なんですね。ゴールデンウィークということすら忘れていました。日本に住んでいれば嫌でも気付くのに、こちらでは気をつけていないと季節の行事も忘れているうちに通り過ぎて行ってしまいます。その分、アメリカの季節行事があるといえばそうなのですが、なんだかちょっと寂しい今日このごろ。

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H Mart
801 Civic Center Drive, Niles, IL
847.581.1212

Spice House
Evanston: 1941 Central Street, Evanston, IL
847.328.3711
Old Town (Chicago): 1512 N. Wells Street, Chicago, IL
312.274.0378

Posted by Yu at 20:12 | Comments (0)