2007年09月17日

西の彼方へ遥々と...ウェストモントで台湾式朝ごはん

更新を怠っているうちにもうすぐ「先週」の話になってしまいそうなので、慌てて。(と書いて、書きかけのまま週末のほほんと小旅行に行っているうちにまんまと「先週」の話になってしまいました。ははは。)

Abalone (!) Cookie

シカゴで中国系の人が沢山住んでいる地域と言うと、ダウンタウンの南のいわゆるチャイナタウンと、小さめでヴェトナム系が多いようですがアーガイルとブロードウェイの交差点を中心とするエリアが有名です。移民のパターンとして、低賃金の仕事に就かざるを得ない人が多い移民第一世代では都市部に住み、それが学位を取ってプロフェッショナルな仕事に就く人が増えだす第二世代になると、「安全性」と整った教育環境を求めて郊外に流出する、というのが一般的だと、アメリカでは言われています。中国系の移民に関してもそれは同じで、あまり知られていませんが、シカゴ西部の郊外にかなりの数の中国系アメリカ人が住んでいるそうです。

特にダウンタウンからほぼ一直線に西に行ったウェストモント(Westmont)には、60年代に移民して来た台湾系の人たちが沢山住んでいるらしく、中国・台湾系のスーパーや食料品店が集まったインターナショナル・プラザなるものがあります。そこのフードコートで、かなり本格的な台湾式朝ご飯が食べられるという話を最近聞き込んで、ずっとうずうずしていたのですが、ウェストモンとまではなにしろ遠い。レイクショア・ドライブから290に乗り換えて45分はかかります。そんなに遠いところまでただ朝ごはん食べに行くのもねぇ、というわけ。ところが、この間地図を見ていたパトリックが、ウェストモントから15分ほどのところに、こちらも前々から行ってみたかった植物園(Morton Arboretum)があるのを発見。何だそれならこの二つを合わせれば良いじゃん、というわけで、行ってきました。

十時半過ぎから準備を初めてのそのそと行ったので、着いた頃には朝ごはんの時間なんてとうに終わっていましたが、殺風景なフードコートを見回してみると、まだ朝ごはんらしきおかゆやらなにやらを食べている人ばかり。どうやらウェストモントの「朝」はまだまだ続いているようです。ほっと胸を撫で下ろして、とりあえずフードコートの隣のスーパーをうろつきました。普段行っているエスニックスーパーは、中華のものだけ、というわけではなくていろんな国のものをちょこちょこと売っているのですが、ここ(Whole Grain Fresh Foods)は基本的に中華のもののみ。日本のお菓子や韓国の海苔など多少はありましたが、かなりの大きさのスーパーが中華材料だけで埋め尽くされているのはかなり壮観でした。麺類だけで通路の片側が一列ずらりと埋まり、その反対側は中華の乾物だけでぎっしり、といった具合。普段あまり見かけない薬膳粥のセットや、デザート用に細かく挽いたアーモンドや胡麻の粉などもあって、なかなか面白かったです。噂によれば、周りに競争相手がいないからか、お値段は水増しされているようですが。

お腹が空いて来たところで、肝心のフードコートへ。もともとはオフィスビルだったものをフードコートに改装したらしく、なんとな〜く無機質なオフィスの雰囲気が残った建物でした。真ん中の吹き抜けから外の光が入るのがせめてもの救いですが、薄暗いし、照明は蛍光灯だし、それでも雰囲気が良いとは言いがたい感じ。雰囲気より味で勝負、ってことですかね。

Food Court at the International Mall

台湾小吃やベトナムのフォーなど、それぞれ特定の地域の料理に特化したお店が四軒ほど入っていましたが、混み具合から判断して一番期待の持てそうな粉もの専門店の列に並んでみました。玉堂餃子館(Yu Ton Dumpling House)という、一番右端にあるお店です。「高級餐館的質和量!快餐店的値銭!」がキャッチフレーズのこのお店(笑)、とにかく大人気で、中国人と台湾人と思われるお客さんの列が途切れることがありませんでした。巨大な揚げパンやおかゆが、カウンターの後ろの小さな厨房から飛ぶように出てきます。私たちは、週末と祝日限定の朝ごはんメニューから、巨大揚げパン(twisted cruller)、豆腐花(soybean jello)、韮饅頭(chive bun)、海鮮粥(seafood congee)を、それに普通のメニューから厚揚げと豚肉のトウチジャン炒めを頼みました。美味しそうな匂いと「週末限定」に惹かれて、明らかに頼みすぎ(爆)。しかしトウチジャン炒めについてきたご飯以外は全部完食(さらに爆)。

Fried Tofu in Black Bean Sauce & Fried Dough

だって美味しかったんだもん(笑)。厚揚げと豚肉のトウチジャン炒めは、想像通りの、コクがあってがつんと来る味。普通の中華料理屋さんで食べるよりもなんとなく家庭料理に近いような気がしましたが、それは「台湾人が大挙して押し寄せる朝ごはんの店で食べている」という雰囲気のなせる技だったかもしれません。トウチと聞くと目が輝くパトリックもご満悦でした。

(長くなって来たので、続きは次回。)

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2007年09月11日

めちゃうま!バルカン半島のずっしりパン

まだ九月の半ばだというのに、今朝は起きたら11度。涼しいを通り越して早くも寒いシカゴです。まっさらな青空が広がっているのがまだしもの救い。それだけで、なんとなく暖かいような気がするから不思議です。

そんな寒い朝にはあったまるスープでも飲みたいところでしたが、起きてからそう思ったんではもう遅い。キャベツと人参をコンソメで煮るくらいならできたかもしれませんが、やっぱりコトコト煮るのが命のスープ、十分で作ったんじゃなぁ、(しかもソーセージもベーコンもないし...)というわけで「朝から贅沢にスープ」案は却下。その代わりと言ってはなんですが、昨日焼きたてを買ってきたコレ↓を、たっぷり切って暖めて食べました。

Round Balkan Bread

引っ越して近所になったDevon Marketという東欧系のスーパーで見つけた、大きくてどっしりしたバルカン半島のパンです。Round Balkan Breadという曖昧な名前のこのパン、とにかくとんでもなく美味しいのです。思い返してみれば、初めて見た時からインパクト大でした。まず、売っている量が半端じゃありません。文字通り、棚の上に山になっています。サイズも巨大。三十センチは優にある直径、そして高さも十五センチくらいありそうです。お店で焼いているらしく、ほかほか湯気が立つパンが入った茶色の紙袋は、湯気を逃すべく口が開いていて、そこから漂ってくる匂いがもう...。あぁ堪りませんわ。バターとイースト、小麦の香りが充満したパン売り場は、何も買わずには立ち去れない、バミューダ・トライアングル並みの魔の海域(なんのこっちゃ)。

せっかく買うんなら焼きたてが欲しい、ということで、いいタイミングを狙っていたのですが、その好機がついに昨日到来。お店の奥からバルカンパンを山ほど乗せたカートを押して、コロコロに太ったおばちゃんが出てくるところに遭遇したのです。確か冷凍庫のパンは全部消費したはず。ということで、まだ触れないくらいに熱々のバルカンパンを一つ、お買い上げ。あまりの重さに、持ち上げたパンを思わず落としそうになりましたが、危機はなんとか回避して、パンはリュックの中へ。この重さといい、暖かさといい、なんだか赤ちゃんを背負ってるみたい、などと思いつつ、アパートまで自転車を漕ぎ、熱々の赤ちゃんにパンに早速包丁を入れました。

写真を撮るのももどかしく頬張ったパンのおいしかったこと。外側はパリパリ、中はもちもち、と言うと芸がありませんが、本当にその通りの食感でした。薄くキツネ色に色づいた皮は、まるで薄いパイ皮を何層にもみっちり重ねたような、不思議な食感。もちもちしっとりの中身とまるで違う食感で、どうしたらこんな風に二種類の食感になるんだろう、と思います。(でもトウシロの考え休むに似たり、で、全くわかりません...ははは)バターから来るものなのか、薄く塩味がついていて、何も付けなくてもこれだけで十分おいしいパンでした。あんまりおいしいので、お昼はこれだけ。二切れも食べちゃった(汗)。パトリックに焼きたてを食べさせてあげられないのが残念でした。(会社から帰ってすぐ、夕飯の前に一切れご所望でしたが。)

そんなわけで、今朝はこのバルカンパンを真ん中に据えた朝ごはん。扇形に(もちろん)分厚く切ったバルカンパンを暖めて、バターと自家製アプリコットジャムを添えて出しました。それにコーヒーと、実家の庭でなった青リンゴを山ほど。笑っちゃうくらい手抜きな朝ごはんですが、笑っちゃうくらいおいしい朝ご飯でもありましたとさ。今日のお昼もあのパンかな。ひっひっひ。

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Devon Market
1440 W. Devon Ave., Chicago, IL (ClarkとBroadwayの間のClark寄りです。小さいけれど駐車場あり。)
773.338.2572

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2007年09月06日

スルタンのペペロンチーノ

ちょっと前になるけれど、インド・パキスタン系の人が沢山住んでいるDevon Avenueにある国際マーケット見かけて買ってみたモロッコのオイルサーディン。(今、「老いるサーディン」って出たぞ...それは食べたくないかも。)昔から鯖味噌とか鰯の梅煮とか、缶詰の魚にはあまり食指が動かなかったんだけれど、なんともレトロでエキゾチックなターバンのおじさんの絵柄に惹かれて、ふらふらとかごに入れてしまいました。普通のオイル漬けと、唐辛子入りのものがあったので、辛い物好きの私は迷わず唐辛子バージョンを買いました。

Sultan's Moroccan Sardines

箱を裏返すとアラビア語の表記になっていて、なんだかモロッコの砂漠の中の小さな街に一軒しかない食料品屋の薄暗い片隅に、埃をかぶって置いてありそうな雰囲気。日干し煉瓦でできた、窓もない建物の中には外の息苦しいような熱気も届かず、店主のおじさん(私のイメージではでっぷり系)と近所のおじさん(こちらは痩せぎす)が、一番奥のカウンターに肘をついて、ミントティーをすすりつつ、低い声でなにやらお喋りしていたりして。たかが鰯の缶詰一つでここまで想像の翼を伸ばすか!?って感じですが、ま、$1程度の缶詰でプチ旅行気分が味わえればいいかな、と。

どう食べるかしばらく思いつかず、食料庫に眠っていましたが、キャベツと合わせてペペロンチーノ風にしよう、ということでこの間めでたく発掘。缶を開けてみると、きっと小指くらいのサイズのちっぽけなのが沢山入っているんだろう、という私の予想を覆して、まるまる太った大きなのが二つ、缶からはみ出さんばかりになって入っていました。「犇(ひしめく)」という字を思い出す感じね。ウロコがかなり残っていたので、菜箸でこすって一通り取り除き、油を切って大まかに身をほぐしながら、恐る恐る一口つまんでみました。

そうしたらなんと驚き、美味しいじゃぁありませんか。(美味しくないと思うんならなんで買ったんだ、って感じですが...。)全然魚臭くないし、缶詰特有の変な味もしません。これがほんとに鰯?というくらい、風味はあるのに癖がないのです。これなら変にパスタなんかにしないで、大根おろしにお醤油でも美味しく食べられそう。さすがにこの日はメニュー変更には遅すぎたので予定通りパスタにしましたが、今度買ったら絶対に大根おろしで!と思っています。

Spaghetti Peperoncino with Cabbage and Sardines

スルタンのペペロンチーノ (モロッコサンオイルサーディンとキャベツのパスタ)

オイルサーディンは油を切って、身をほぐしておきます。キャベツはざく切り、ニンニクはみじん切り。パスタを茹でるお湯を湧かし始め、フライパンにオリーブオイルとバターを熱します。お湯が湧いたら、塩ひとつまみとスパゲティーを投入し、フライパンでニンニクと唐辛子を炒めます。

時々スパゲティーをかき混ぜつつ、キャベツを炒め、少し火が通って来たらオイルサーディンを入れます。キャベツの歯ごたえを残した状態の時にパスタがゆであがるのが理想。スパゲティーをフライパンに移し、オリーブオイルと絡め、塩・胡椒して出来上がり。

オイルサーディンの塩気が思ったより薄かったので、もう少しパンチがあってもいいかな、という味になりましたが、キャベツの甘みが引き立つ、ほっこり系のパスタになりました。意外とお醤油を一垂らししても合いそうです。そうなると、モロッコの鰯を和風にイタリアのパスタと合わせる(しかもアメリカ産のキャベツとともに)という、なんとも現代を象徴する、良くも悪くもグローバルな一皿になりますね。

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Posted by Yu at 11:06 | Comments (0)

2007年09月05日

韓国版・人形焼き(胡桃だけど)

日本にいた時には大して好物でもなかった、人形焼きや紅葉饅頭系のおやつ。シカゴにいて「売ってない!」と思うから余計に食べたくなるのか、時々無性に恋しくなります。郊外のミツワまで行けば売っているのですが、冷凍の物は冷凍庫焼けしてぱさぱさになっていることがよくあるし(桜餅なんか端っこが化石化していたことも...)、常温保存の袋に入った物はやっぱり屋台の焼きたてにはかなわないし、で、あまり買っていませんでした。が。この間行ったH Martの冷凍コーナーの片隅で、見つけてしまいました。

Walnut & Sweet Bean Paste Cake

こちら。韓国にもこんなお菓子があるんだ、と、そのとき初めて知ったのですが、タコ焼きより少し小ぶりなくらいのサイズの小麦粉ベースの皮に粒あんがギッシリ詰まっていて、その中に胡桃が丸ごと一個ごろんと入っています。皮が薄すぎず厚すぎず、中のあんこも小豆の香りが馥郁としていて、とっても美味しいんです。私は特にナッツ好きではないので、胡桃は入っていなくてもいいくらいなんですが、よく見るとこの丸い形といいサイズといい、胡桃の殻の中に実が入っているという状態をイメージして作ってあるみたい。さすがアジア人、芸が細かい!

ニューヨークの韓国系の食品会社が作っているものなので、冷凍ではあっても日本から来る物よりは新鮮なのではないかと。これを冷凍のままオーブントースターで400度(華氏です、もちろん。摂氏だと200度くらいのはず。)くらいでちょっと焼いて食べると、まるで屋台の焼きたてをハフハフ行く感じでたまりません。冷たい麦茶にも、渋めの緑茶にも合います。(ただし火傷に注意ね。)今もこれを書きながらおやつに二つ。いかんなぁ...

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Posted by Yu at 18:30 | Comments (1)

2007年08月16日

東南アジアの華僑な感じのワンプレート

ダウンタウンに用事があって行った帰りに、最近お気に入りのアーガイルへ。かなり前からご飯を炊く土鍋が欲しかった(しばらく実家の母のを借用していたが、取り返されてしまったため)ので、食器や調理器具も置いてある大きなベトナム系スーパー、ブロードウェイマーケットに行ってみた。このマーケット、生鮮食品の鮮度には当たり外れが大きい。今回は大外れもいいところで、楽しみにしていた新生姜は半分腐りかかっているし、蓮根は黒ずんでるし、しめじは黴が生えてるし、で撃沈。でもお目当ての土鍋はちゃんと発見。

Chinese Clay Pot

こちら。外側は素焼き、中の食材が触れる部分には取っ手と同じ焦げ茶色の釉薬をかけて、食べ物の味が鍋肌にしみ込まないようになっています。新しいアパートの台所には収納場所がまだ余っているので、大して迷わず購入。$5.95と、高級飯炊き土鍋を買うことを考えればかなりお買い得だったし。が。この素焼きの土鍋を浸水していて大失敗。それも、人生でこんな大失敗したことない!というくらいの。

土鍋を置いたシンクに水を張り始め、ちょっと眼を離してリビングに行ったのが運の尽き。英語で"Out of sight, out of mind"と言いますが、まさにその通りで、シンクの水が出ているのをすっかり忘れること十数分(おいおい)。階下に住む大家さんが真っ青な顔で階段を駆け上がって来てやっと気付いた(汗)。台所へ駆けていくと(当たり前だが)床は水浸し、シンク周りの引き出しの中でもチャプンチプンと平和な音が...(涙)。パニックになりつつもとりあえず床にバスタオルを投げ、だいたい綺麗になったところでそのタオルはシンクに放り投げて階下へ。

なぜか大家さんの住む一階はほぼ素通りで、溢れた水は地下室へ直行したらしく、何かの配管と地下室の天井の継ぎ目辺りからぼたぼた落ちてくる水をモップで拭き取り、おっとその前に、と水滴の直撃を受けている近所の大工さんの電気工事系の器具を(感電しやしないかとヒヤヒヤしつつ、濡れた手で)どけ...とやっていると、二人いる大家さんのうちの階段を駆け上がって来たほうの、いつも激情に身を揉まれているタイプの人が(もう一人の、いつもクールなほうの大家さんは私と一緒にモップで後始末をしていた)フガフガの止まらない愛パグとともに様子を見に登場。さっきどけた電気工事の器具はきっと高いはずだ、とか、水が乾くと体積の変化で濡れた壁の中がだめになるかもしれない、とか、私の頭の中のレジのチーン!チーン!が止まらなくなるようなことを散々言って、退場。引っ越して来て一ヶ月も経たないのにこんなとんでもない大事件を引き起こしてしまって一体どうなることやら...。6ドルで買った土鍋が5000ドルくらいにふくれあがって帰って来たりした日には、笑おうにも笑えんぞ...。はぁやれやれ。パトリックは借家人保険には入っているんだろうか?

などと考えつつ二階のアパートに戻って来たころにはかなり夕飯の支度をする気力も失せてしまっていたのだけれど、せっかく買った土鍋でこんな大騒動を起こした上には使わずばなるまい、と、お米と餅米半々のおこわにすることに。中華ソーセージがあったので、それを一本細かく刻み、生姜のみじん切りと合わせ、醤油とごま油を垂らして普通に炊きました。飾りに、瀕死のほぼ全体に茶色くなったシラントロー(香菜)から、辛うじてまだ緑の部分を切り取って載せて。合わせたのはチャイニーズブロッコリー(タイに住んでいた頃によく食べた、パッカナというぱきぱきした歯ごたえの野菜に近い感じ)の生姜炒めと、豚肉をオイスターソース、醤油とニンニクに漬けておいて焼いたもの。

Southeastern Asian One-Plate Dinner

この豚肉、本当はナンプラーも入れて東南アジア風にする予定だったのに、引っ越し前に開催した(?)「中途半端に残った調味料は使ってしまえキャンペーン」の犠牲になったナンプラーをまだ補充していなかったことに気付き、魚っぽい味のもの...う〜ん、そうだ!あれがある!と思いついたのは「ほんだし」。ほんだしに醤油で、考えてみれば東南アジアというより純日本な組み合わせになってしまいましたが、どういう具合かお肉はお箸で切れるくらいに柔らかく焼けて、それなりにおいしかったです。オイスターソースで中華っぽい味になったしね。次回はちゃんとナンプラーでやろっと(笑)。おこわはちょっと柔らかめだったけれど、普段使いの薄手の鍋で炊いたものよりずっとふんわりしておいしかったです。さすがは土鍋、6ドルでもちゃんと働いてくれます。明日は普通にご飯を炊いてみようかな。

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怪しい中国食器(と調理器具)の品揃えはかなり優秀なブロードウェイマーケットは、ローレンスからブロードウェイを北上して一ブロックほどのモールの中、北東の角にあります。ベトナム語の名前をメモしてこなくて、簡単にgoogleしただけでは見つけられなかったので、今度行ったらちゃんと場所やホームページ(あれば)をUPしますね。

Posted by Yu at 21:32 | Comments (1)

2007年08月10日

ベトナムにデパ地下があったなら...

引っ越しが終わって若干落ち着いてきたものの、いまだにインターネットのない我が家。AT&T(寡占状態だったのが、最近になって競争相手のSBCと合併してほとんど市場独占中のしょうもない電話会社)の工事のお兄さんが昨日電話線を繋ぎに来てくれたのは良かったものの、電話が通じるようになったのは今日の昼過ぎ、そしてインターネットがつながるのはなんと早くて19日だとか。そんなの聞いてないよ〜、電話がつながればすぐインターネットができるって話だったのはどうなったのよ〜、と足掻いたところでどうなるものでもなく。思い返してみれば四年前日本から引っ越して来た時も、何度頼んでも、いつまで待っても、長距離&国際電話をかけられる設定にとうとう来てくれなかったのだった。何につけてもサービスの悪いアメリカだけど、電話会社は最悪の部類です。やれやれ。新しいアパートから自転車で十分ほどのコーヒーショップ(メトロポリス:ここの自家焙煎コーヒーはシカゴ一です)で、この記事も書いてます。

というわけで、当分は不定期投稿が続きそうですが、本日はこの間のたべっ○どうぶつに続き、アーガイルのベトナム人街の話題。かつてフランスの植民地だったこともあってバゲットやバゲットを使ったサンドイッチがおいしいベトナムですが、アーガイルに来るとこのベトナムサンドイッチが食べられます。ブロードウェイトアーガイルのぶつかる交差点にあるバー・リー(Ba Le)を最初に知ったのは、このベトナムサンドイッチがきっかけでした。パトリックと辺りをうろうろしていて、お昼時にふらっと入って激安サンドイッチを見つけて以来、私たちはこのお店の大ファン。バー・リーでは、ベトナム風のソーセージや焼豚、レバーペーストやエビ団子を例のベトナムなますと一緒にバゲットに挟んだ新鮮なサンドイッチが、3ドル以下という手頃な値段で食べられます。平日の昼間に行くと、近所のオフィス街から安くておいしいランチを求めて、ベトナム人のみならず白人や黒人まで、ずらりと(周辺の薄汚れたような内装のお店とは一線を画す)小綺麗なカウンターの前に並んでいます。(小綺麗なのは、フランチャイズだかららしいです。)

壁には番号と写真付きのメニューが掲げてあって、英語のよくわからない店員さんとベトナム語なんかしゃべれないお客さんでもなんとかコミュニケーションが取れるようになっているのですが、簡単だからとサンドイッチしか頼まないのではもったいないくらい、ここにはいろんなベトナムの食べ物が揃っています。冷蔵ケースの中には自家製のハムやレバーペーストから、ハーブたっぷりのサラダや生春巻きが並び、カウンターの隣の保温ケースには焼豚、なにやらおいしそうな鶏の揚げ物などなど、さらにカウンターの上には所狭しとお米の粉を蒸した中に葱や干しエビを詰めたもの(バイン・なんとか、と言ったような...)が並んでいて、雰囲気はまるでデパ地下。お店の一番奥の冷蔵ケース(それも一つじゃないのです)には、忘れちゃいけない、ココナツミルクや甘く煮た豆を使ったデザート類がごっそり揃っています。もうほくほくです(笑)。

Vietnamese Combo (Leftover)

で、今回買ってみたのがこちら、お米の麺とサラダの上にベトナムのお惣菜が色々載った、いわばお試しプレートのようなもの。胡椒が丸ごと粒のまま入ったソーセージ、五香粉の利いた春巻き、サンドイッチにも登場していたエビのさつま揚げ、それに大根と人参の酸っぱいなます、みんなおいしかったけれど、ピカ一だったのがスパイスの利いたベトナム風の焼豚。(というか、薄く衣が付けてある感じだったので、揚げ豚かな?)他のおかずに比べてほんのちょっぴりしか入っていなかったのが心底残念なくらい抜群の味でした。今度行った時に単品で売っていたら、お買い上げは確実です(笑)。

プラスチックの箱に入ったこのベトナム弁当を自転車の後ろにくくりつけてそのまま湖まで一漕ぎ、木下の芝生で食べるお昼はさっぱりしていて最高でした。(場所柄、ホームレスのおっさんたちが所在なげにウロウロしているのはちょっと気になりますが...)ついでに買った、ココナツミルクの中に金時豆の甘煮とタピオカのゼリーが入ったデザートも、ちょっと甘めでしたがなかなか。お惣菜セットはとてもお昼に一人で食べられる量ではなく、残りはパトリックの夕飯のアペタイザーになりました。(誘惑は大きかったけれど、ちゃんと焼豚も半分残してあげたぞ。愛だね、愛...って、古いか。)写真はそのアペタイザー盛り。

次回はあの焼豚に、ハムでも買ってみようかな、と思っています。昔の魚肉ソーセージみたいに、カラフルなビニール袋に充填して、口のところをアルミのワイヤーできゅっと縛ったハム類は、なんだか懐かしくていい感じ。バゲットみたいに、フランス仕込みでおいしいんじゃないかと思うのです。デパ地下みたいに(日本人の口に合うおいしい)お惣菜を手軽に買って帰れるお店の少ないアメリカで、バー・リーは嬉しい存在です。

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Ba Le Sandwich Shop
5018 N. Broadway, Chicago, IL
773.561.4424

Posted by Yu at 17:07 | Comments (0)

2007年07月27日

ギリシャ人、タイ人になる。イカの話だけど。

会社のIT部がごたごたしていてなにやら気分的に大変そうなパトリックの気分転換に、水曜日は車でちょっと遠出しました。いつも仕事の話は滅多にしない人なのに、ここのところ会社で何があった、誰が辞めた、という話がちょくちょく出てきます。ご本人はそんなゴタゴタを高みの見物という姿勢を堅持しようとしているようでも、端から見ているとちょっとお疲れ気味な雰囲気だったので、車で30分くらいのところにあるギリシャ料理店までドライブに誘ったのです。いい奥さんじゃぁありませんか(笑)。Golf沿いにあるミコノスというレストランで、新鮮な魚介類を食べて、そのあとはもう少し北のほうにまで足を伸ばし、数年前にできたモール兼新興住宅地の中にある湖の周りの遊歩道をお散歩してきました。この遊歩道、かつてはイリノイ中に広がっていたプレーリーを再現し、なるべく人の手を入れないで管理しているという最近流行のゼロ・スケイピングを取り入れていて、夏になると背の高いプレーリーの草が繁茂し、黄色やピンクの色とりどりの花が咲き乱れ、とてものんびりできるところなのです。蓮の浮かぶ人造湖に水鳥の群れが重たげな羽音をたてて着水したり、大きな青鷺がじっと魚を狙っていたり。九時を過ぎたあたりから一気に暗くなり、すでに中空に昇っていた半月の怪しげな光も、みるみるうちに透き通った銀色の光に変わって、時折いる虫の大群を避けつつ歩いているだけで、癒されます。パトリックもすっきりしたみたいで、帰りの車の中ではいつものおちゃらけ男に戻っていました。よかったよかった。

Fried Calamari

よくなかったのは、ミコノスで出てきた大量のカラマリ。ギリシャの紺碧の海に真っ白な船を出して魚を捕っていそうな雰囲気のヒゲ面のウェイター氏、私が頼んだのはフライパンでグリルした赤ちゃんイカだったのに、なぜか衣を付けて揚げたカラマリを盛ってきてくれてしまいました。なんだか英語が苦手そうな感じのおじさんが頑張ってウェイターをしているので、文句を言うのも申し訳なくて、そのままいただきました。おいしかったんだけど、何せイカちゃんの託児所全部揚げちゃったんじゃないの?というこの量。とてもじゃないけど食べきれません。半分以上はお持ち帰り。さてこれをどうするか、と悩んだのが木曜の夕飯。そのまま食べたって二日目のイカの唐揚げなんておいしくないし。

Fried Calamari with Thai Dressing

で、こうなりました。衣がへなっとしたカラマリ君たちはオーブントースターで衣のべたべた感がなくなるまで軽く暖め(暖めすぎると固くなるはず)、オリーブオイルをかけて同じオーブンで焼いておいたサマー・スクワッシュと合わせてお皿に盛ります。その下には、海外在住の日本人の強い身方、ベトナムの紫蘇を敷いて。(このベトナムの紫蘇、表が緑で裏が紫という、一枚で二度おいしい的彩色で、日本の紫蘇をもう少し強烈にしたような味がします。日本スーパーで十枚一束で売っている紫蘇よりずーっと安くて、どっさり入った大袋で買うので、好きなだけ使えて便利。お高い日本の紫蘇なんて、とてもじゃないけど飾りには使えないもんなぁ。英語ではpink mint、ベトナム語の音声表記ではtia toとなっておりましたよ。)その上に辛みの少ないサラダ用のタマネギの薄切りと、ちぎったベトナム紫蘇、さらにシラントロー(パクチ)をこんもり盛って。

ギリシャのイカちゃんに合わせるソースは、タイ風にしてみました。スゥイートチリソースとライムの果汁を半々くらいで合わせたものに、さっきのタマネギとシラントローの一部をみじん切りにして加え、先日Voloのアンティークモールで買ってきた怪しげな「九谷造」の小さなお茶碗に入れます。薄い青緑のガラスの鉢に、橙色と白のお茶碗がきれいに映えて、なかなかよろしい。これで誰もこのイカ君たちが昨日までギリシャ人だったとは気付くまい。華麗なる国籍変換、軟体動物編。いや、別に気付かれたっていいんですけどね。そのまま使うと甘過ぎることもあるスゥイートチリソース、ライムと混ぜてさっぱりになりました。これは覚えておこうっと。

おまけ。このパソコン、今までずっと英語しか書いていなかったので、日本語変換が赤ん坊並み。一番イライラするのが、「この」が常に「粉の」と変換されるところなのですが、時々笑っちゃうこともあります。さっきも、ガラスの鉢に橙色と白のお茶碗がきれいに「生えて」ました。最近で一番笑ったのが、「たたき梅」と打った時に「叩き埋め」と変換されたこと。さすがアメリカのマック、CPUの随までバイオレンスがしみ込んでます。恐っ。

Posted by Yu at 08:58 | Comments (0)

2007年07月23日

ふと出会う、懐かしの味

CTAのレッドラインの駅のあるアーガイル通りを挟んで南北に二ブロックほどの「新中華街」とかヴェトナミーズ・タウンかと呼ばれているあたりには、名前に違わずかなりの数の中国系やヴェトナム系、さらにはタイ系の食料品店が並んでいます。このあたりに来ると、いつもアーガイルのヴェト・ホア市場に行くのですが、いつも同じスーパーではつまらないので、今日はブロードウェイを南に一ブロックほど下がったところにあるモールの中のタイナム(大南)・フードマーケットを覗いてみました。このモール、駐車場の入り口に、中華街によくあるゴテゴテ門をちょっとトーンダウンした感じのアジアンな門を建てて、アジア系のモールだということを誇らかにアピールしていました。横浜の中華街にある門の、眼の回るような豪華絢爛さと比べると手も足も出ませんが、こういうのが一つあるだけで、なんだか楽しくなるのは観光客根性丸出しです。

レッドラインの車窓(って言うほど豪勢な電車じゃありませんが)から見えるタイナム市場はそんなに大きく見えないのですが、中に入ってみると意外と奥が深くて、怪しい缶詰や乾物をあれこれ手に取って見ているとすぐに一時間くらい経ってしまいます。中国製のスモークした牡蠣の缶詰とか、タイ製のお買得カニ缶(なんと一缶$1.65ですよ、奥さん)とか、妙なものを色々仕入れてきましたが、その中で笑ってしまったのがこちら。

Dream Animals Package

ドリーム・アニマルズって...動物型の薄焼きクッキーになにやらアルファベットでCOWとかRABBITとか...これ、たべっ○どうぶつじゃありませんか!「ギンビス」って書いてあるし。バター風味とココナツ風味があって、思わず懐かしさのあまり二箱お買い上げ。(どうしても二箱欲しくて、すでにかごに入れていた、こちらも懐かしの味グリコのコロンを棚に戻した私...ケチなんだか、親の躾がよくできているんだか。)よく見ると、ココナツ風味のほうは動物たちがアロハシャツを着たり、ウクレレ弾いたりして、ちゃんとそこはかとなく南国な雰囲気のデザインになっています。なかなかやります、ギンビス。でも...家に帰ってしっかり箱を眺めて、また笑ってしまいました。

Dream Animals Package

小さい頃からお勉強漬けのニッポンの伝統を守り(?)、アメリカ向けのビスケットの箱にもしっかり英語とフランス語もしくは英語とスペイン語のボキャブラリーが載っているではありませんか(笑)。パトリックが帰るのを待ちつつココナツ味でも試してみるか、と箱を開けてみて、さらに笑ったのは、中身の袋は日本語だったこと。マンガチックでかわいい動物の絵がちらほらある中に、「外国語教室」と題してPOLAR-BEAR......ほっきょくぐまなんて書いてあります。英語名の上には、ご丁寧にカタカナのルビ付き。でも、これを買ってもらったヴェトナム系アメリカ人の子供にしてみれば、POLAR-BEARよりもほっきょくぐまの方に発音記号がいりそうです。

Dream Animals Package

ほらね。でも、ギンビスのサイトによると、ココナツ風味は日本では発売されていないみたいです。表面にココナツの細かいフレークがまぶしてあるのですが、ちょっと試食してみた(これも食べながら書いてます)感じでは、ココナツの風味はかなり抑えめ。バターの風味のほうが勝ってしまっています。もうちょっとココナツの味を強くしたら日本でも人気が出そうなのに、と思うのですが、余計なお世話かしらん。余計なお世話ですね。でも、シカゴのヴェトナム人向けのスーパー、なんていうとんでもないところで出会った輸出用包装のたべっ子どうぶつ、グルメじゃないけど、なんだかほっこりする味でした。これがあるから、エスニックスーパー巡りはやめられないのです。

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2007年07月05日

バクラヴァだけじゃない、レバノンのお菓子屋さん

シカゴ市内の北西にあたるアルバニーパークは、私の地元ロジャースパークに似て、様々な民族の人たちが混在する地域です。アルバニーパークの北部を東西に横切るローレンス・アベニュー(Lawrence)は、そんな他民族な地域を反映して、まるで国連の代表団みたい。イラン料理店から数軒おいてメキシコのスーパーマーケットがあり、そこからもう少し行くとグアテマラのパン屋さん、さらに西に向かうと中華料理店、はたまたお隣は韓国の食器店、という具合に、とにかくいろんな国のことどもが雑多に混在しています。ロジャースパークと違うのは、「混在」という点。ロジャースパークでは、だいたい民族ごとに居住区域が何となく分かれているのですが、アルバニーパークではみんな一緒くたに住んでいる、という感じ。ロジャースパークほど詳しく知っているわけではないので間違っているかもしれませんが、通りを歩いている限りではそんな感じがします。

お店を覗いて歩くだけでも面白いローレンスから、ケズィー(Kedzie)沿いに南に一ブロックほど下がったところに、最近になってとてもおいしいレバノンのベーカリーを見つけました。緑の日よけが目印のこのお店、ベーカリーと食料品店、さらにはちょっとしたレストランまで兼業しています。薄暗い店内には、スパイスやオリーブ、フェタチーズ、ブドウの葉っぱやセモリナ粉など、中近東の食材がぎっしり。粉ものなどは直接輸入しているらしく、誇りっぽい棚にお店の名前のついた袋が山のようになっています。胡麻の粉を固めてナッツやチョコレートを足した、香ばしいハルヴァなど、包装済みのお菓子も色々ありました。奥のカウンターでは、イスラム教の戒律(ザビハ・ハラル、と言うそうです)に従って屠殺したラムや牛肉なども売っています。日本にいたころには、ユダヤ教やイスラムに屠殺の仕方の決まりがあるなんて知りませんでした。何も進歩していない(汗)ようで、多文化国家アメリカで学んだことも結構あるんだな、と思ったりして。

さて、お目当てのベーカリーカウンターは、通りからすぐ見える窓側。年季の入った大きな鉄のオーブンが、これ見よがし(?)に飾ってある、その隣に、ガラスのショーケースが二つ並んでいます。ベーカリーと言っても、ここアル・カイヤーム(Al-Khyam Bakery & Grocery)はパンよりもお菓子が主流。中近東のお菓子というと、ごく薄く、パリパリに焼いたパイ皮のような「ファイロ」と呼ばれるタネ(philo dough)を使ったものが有名ですが、アル・カイヤームにも沢山の種類が揃っています。シカゴではよく見かける、ファイロ生地とはちみつ、クルミやピスタチオなどのナッツ類を層にして重ねたバクラヴァから、同じ形で中身をカスタード風のクリームに変えたもの、さらに春雨のように細く切ったファイロ生地でナッツやドライフルーツをくるんだものなど、とにかく色々あって目移りしてしまいます。

Knafe and Cream-filled Baklava

そんな中で私が気になったのが、巨大なアルミのお皿に載った巨大パンケーキのようなもの。カウンターの後ろのおじさんに「あれは何?」と聞くと、拙い英語で「クナフェ、と言うんだよ。中にチーズが入ってて、蜂蜜がかかってるんだ」と教えてくれました。英語のほうのブログに書くためにスペルを聞いたら、「フランス語なら分かるけど、英語ではどう書くのか分からん」とのこと。私はフランス語がだめだし、こりゃお手上げ、というわけで、家に帰ってからせっせとGoogleして、なんとかそれらしきもの(knafe)を見つけました。それによると、レバノン特産のフレッシュチーズを台にして、セモリナ粉がベースの生地を上に流して焼いたものに蜂蜜をたっぷり含ませたお菓子、とのこと。実際食べてみると、もっちりしたチーズにセモリナ粉の香ばしさがぴったりで、なかなかおいしかったです。蜂蜜に爽やかな、ほとんどレモンみたいな、花の香りがするのにもびっくり。かなり甘いし、乳製品なのでたっぷり食べたいものではありませんが、濃く入れたコーヒーに合わせてほんの少し食べたら、おいしそう。(<--早く食べてみたくてコーヒーも入れなかった人、だ〜れだ)写真の左側に移っているのがそれです。右側は、カスタード風クリームのバクラヴァ(カウンターのおじさん曰く、バクラヴァとは呼ばないそうなのですが、名前を聞くのを忘れました)。

Grhybe

おいしいレバノンの焼き菓子はフランス菓子にも劣らない」と言う人がいますが、これが本当にそうだな、と思わされたのが、このレバノン版バタークッキー。グライビ(grhybe)、とかゴライビ(ghoraibi)、とかいう名前のこのクッキー、外側は文字通り、口に入れたらその瞬間にほの甘い後味だけを残して溶けてしまうような繊細な生地でできています。内側には、もう少しかりかりと歯ごたえのある、ナッツをベースにした(らしき)生地で、ナッツの香ばしさがとろける甘さと合って、もう最高。カウンターのおじさんに「あれは何?」と指差して聞いたら、一つを二つに割って試食用にくれたのですが、パトリックも私も、一口食べて顔を見合わせて唸ってしまうくらいのおいしさでした。早速6個、お買い上げ。スペインだったか、ヨーロッパのどこかのお菓子で、同じような柔らかい繊細な生地で細かく砕いたアーモンドをくるんだスノードロップクッキーというのがありますが、それに近い感じでした。こちらはしっかり、コーヒーを入れてゆっくり味わいました(笑)。しばらくは日持ちするし、上に載ったピスタチオが剥がれてくる以外はかなり丈夫なので、日本へのお土産にも良いかも。アル・カイヤームでは常に大きな(小学校の机サイズの)トレーに一杯焼いてあるので、急に行って買い占めても大丈夫(なはず)です。

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Al-Khyam Bakery and Grocery
4746 N. Kedzie Ave., Chicago, IL
773.583.3099
CTAのブラウン・ラインの、ケズィー駅から北に向かって徒歩一分の左側です。

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2007年06月30日

国境を越えないメキシコ:シカゴでスローフード・ツアー(後編)

Roasted Peanuts at Cremaria Santa Mariaシカゴ・スローフード協会主催のリトルヴィレッジ・ツアー、後編です。(前編はこちら。)冷たいオルチャータでかりかりの喉を潤した後は、チーズや乾物を中心としたメキシコからの輸入食材を売る小さな食品店に向かいます。Cremaria Santa Mariaのオーナーは、月に一度メキシコに飛んで、自分の眼で確かめた品質の良いものだけを持ち帰るのだとか。本当にちっぽけな、お客が五人も入ったらすし詰めになってしまいそうな小さなお店に、色とりどりの豆の袋やメキシコ版ミルクケーキのようなお菓子、殻付きのままこんがりとローストしたピーナッツ、種々雑多な乾燥唐辛子などが所狭しと並べてあります。一番奥の冷蔵カウンターには、メキシコからの輸入チーズが並んでいます。なんだか辛そうな、唐辛子を一面にまぶしたチーズを見ていると、「こうやって唐辛子をまぶしておくと、市場に出した時に蠅が寄ってこないんですよ」と、ダニエルが教えてくれました。近所のスーパーでもよく見かける真っ赤っか唐辛子チーズですが、そんな理由があるとは知りませんでした。なるほどねぇ。

ここでは、メキシコ直輸入のオアハカ・チーズを賞味。イタリアやフランスの淡い黄色のチーズに比べると、メキシコのチーズはだいたいみんな驚くほど真っ白なのですが、このメキシコ南部、オアハカ地方のチーズも然り。とてもマイルドなチーズで、匂いの強いチーズの苦手な私にもおいしく食べられました。同じメキシコのチーズでも、近所のメキシカンスーパーで買って来るパック入りのものとは格段の差。試食では食べきれなかった分をごっそりもらって帰ったのですが、いつものようにトルティーリャに載せてトースターで少し暖めて食べたら、濃厚なミルクの香りがして、もちもちとした質感はまるで上質のモッツァレラチーズのよう。いつものチワワチーズ(メキシコ北部のチワワ地方で作られるチーズ。チワワの乳で作ったチーズじゃありませんよ...笑)もおいしいと思っていたけれど、本物って、やっぱり違うんだなぁ、とつくづく思わされるチーズでした。

チーズを試食した後は、26th Street沿いに点在するメキシコのカウボーイ装束を売るお店や、安物のウェディングドレスとタキシードを売るお店などを横目に見ながら、東に向かいます。次なる目的地は、シカゴ周辺に十店ほどを展開するローカル・チェーンのメキシコ版駄菓子屋さん。このDulceLandiaも、実はパトリックのアパートから数ブロック南の小さなモールにあるのですが、行ったことはありませんでした。特定の民族向けにやっているようなお店って、興味は合ってもなかなか入りにくいことが多いので、こういうツアーがあると観光客気分で入れてしまい、嬉しい限りです。(ま、他人の領分で物見高くきょろきょろしているようで、気が引けると言えばそうなんですけどね...これは、旅行している時と同じ。)

Dulce LandiaDulceLandiaは、直訳すると「甘いものの国」。名前の通り、ドアを開けて一歩入ると、薄暗い店内はまさにお菓子の山。キャンディーに種々のキャラメル、チョコレートなどが、文字通りうずたかく積み上げられていて、このディスプレイを整然と保っておくのは並大抵の努力じゃないよな、と感心してしまいます。子供のころに帰ったような気分で、かなりの広さの店内を探索。天井からは、メキシコの子供が誕生日にもらう、「ピニャータ」と呼ばれる張り子の人形がぎっしりと下がっています。このピニャータを木の枝などからぶら下げて、目隠しをした誕生日の子供が、盲滅法棒で叩くのです。周りのみんながヤンヤと囃し立てるのは、スイカ割りみたいなもの。うまく行ってピニャータが壊れると、中にはお菓子がごっそり入っていて、これを集まった子供たちみんなで食べる、という仕掛け。う〜ん、やってみたいかも...二十年くらい遅いか(爆)。

DulceLandiaのお菓子はほとんどメキシコからの輸入品。うろうろしていると、「鶏肉味」というトンデモナイ飴を見つけました。紙の棒に刺さっているところはペロペロキャンディーと同じなのですが、なんとキャンディー部分が鶏の丸焼き型。鶏肉味のキャンディーって、一体どんな感じなんでしょうね。好奇心は疼いたものの、怖くて手が出ませんでした。「カルロス五世」という不思議な名前のチョコレートも発見。カルロス五世って、神聖ローマ帝国の皇帝でしょ?なんでそれがチョコレートに?謎です。真っ赤な箱には、70年代の青春ドラマに出てきそうな、気味悪いくらい爽やかな皇帝が微笑んでいました。

ここでダニエルが袋に一杯買って皆に配ったお菓子は二種類。牛乳の代わりにヤギのミルクで作ったというメキシコ版キャラメルを、日本のもなかの皮のようなものに挟んだお菓子と、タマリンドの実を唐辛子とお砂糖とともに練り合わせたお菓子。山羊キャラメルは、ゴートチーズのような後味がして私にはきつすぎました(ゴートチーズの好きな人にはたまらない味のはず)が、タマリンドのキャンディーはなにやら懐かしい、癖になる味でした。タマリンドの酸味が、何となくはちみつ梅干しのような感じで、子供のころに母に隠れて時々行った駄菓子屋さんを思い出しました。ねっとりとしたタマリンドの果肉に、お砂糖がじゃりっとした食感を添えて、大きな種を避けつつ食べる、歯触りも楽しいお菓子でした。

リトルヴィレッジのスローフード・ツアー、最後の〆は、アグアスカリエンテス。リトルヴィレッジではかなり大きい部類に入るメキシコ系のスーパーマーケットです。雰囲気としてはパトリック御用達、やはりメキシカンのモースマートにそっくりでしたが、サイズは三倍くらい。野菜類はモースマートのほうが新鮮そう。アグアスカリエンテスの目玉は肉類のカウンターでした。どのお肉もみんなとても新鮮そうな色で、モースマートで時々見かける灰色がかってきたようなものは一切れもありません。ファヒータ用の香辛料に漬け込んだものや、お店で手作りのチョリソーなども何種類もあって、近所に住んでいたら通ってしまいそうでした。お肉のカウンターの反対側には、スパイス類のラックがありました。大きな干しエビ(甘エビサイズです!)やら、グアヒーリョやアンチョといったメキシコの唐辛子やら、葉巻みたいに巨大なシナモンスティックやら、どれも安くて、これまた近所に住んでいたら通ってしまいそう。モースマートにも同じものがないか探してみよう、と心覚えをして、同じ建物の一角にあるダイナー風のレストランに向かいます。

Gorditas at Aguascalientesアグアスカリエンテスのオーナーが経営しているこのレストラン(というより食堂、と言ったほうがぴったりな感じ)、シカゴ中どこでも見かけるゴルディータ(「太っちょさん」と言ったような意味です)というメキシコ版サンドイッチの発祥の地だそうです。なんだかおいしくなさそうな写真になってしまいましたが、トウモロコシの粉で作ったピタパンのようなパンに、唐辛子と一緒に煮込んだお肉や、チーズとフリホーレス(甘くないピント豆のあんこ)などを挟んで食べる、チカーノ(アメリカ在住のメキシコ人のことをこう呼ぶことがあります)庶民の味。なんとか安くて腹持ちの良い食べ物ができないものかと考えて出来上がったものだそうですが、このレストランで出てくるゴルディータはお肉もたっぷり、タコスやエンチラーダと比べてもそんなに経済的なものとも思えませんでした。(値段的には、巨大なゴルディータが一つ三ドル以下と、お手頃価格ですが...)なにしろやたらに暑い中を歩き回ったので、ゴルディータと一緒に飲んだ甘酸っぱいタマリンド水が命の水のようでした。

ボランティアで運営されているためになかなか定期的とはいかないスローフード協会のネイバーフッド・ツアーですが、個人では行きにくい(ちょっと危険そうだったり、特定のエスニック・グループの牙城だったりする)ネイバーフッドを探索するには最高のツアーです。一人15ドルで、試食するものも全部カバーされます。最後のレストランでは参加者同士がゆっくりおしゃべりできるし、食べ物に興味がある人同士、交流の輪を広げることもできます。私たちはこれが初参加でしたが、他のネイバーフドに行くツアーがあれば、またぜひ参加しようと思っています。(スローフード・シカゴ支部のメンバーになることも検討中。)支部のホームページからイベントのページに行くと、次のツアーがいつ、どこであるかが分かるようになっています。(今日の時点ではバグがあるようでした。早く直ると良いんですが...)面白そうだ、と思ったら、ぜひ行ってみてください。表面をなぞるだけじゃない、ディープなシカゴが見られること、請け合いです。

Posted by Yu at 12:09 | Comments (0)

2007年06月29日

国境を越えないメキシコ:シカゴでスローフド・ツアー

1980年代にイタリアで始まり、今は世界中あちこちに広がったスローフード運動、シカゴにも支部があります。伝統の食材や調理法を大事にしようというスローフード運動、何が「伝統」なのかよくわからない移民国家のアメリカでどう運動を展開しているのか興味があって、先日スローフード・シカゴ主催のネイバーフッド・ツアーに参加しました。「ネイバーフッド*の街」と言われるだけあって、シカゴはそれぞれの地区ごとに違った特色があるのですが、その中でも特に移民色の強いいくつかのネイバーフッドを(食べ)歩こう、というのが趣旨。その中で、私たちはメキシコ移民のたくさん住むリトル・ヴィレッジを歩くツアーに参加しました。

Bread at La Baguette朝早くから強い日が照りつける当日、ダウンタウンのさらに南の26th Streetにあるメキシカン・ベーカリーに集合。Panaderia La Baguetteというこのローカルチェーン、メキシコ人の多いロジャースパークにも一軒お店があり、私たちには物珍しいお店ではありませんが、12人くらいいた他の参加者には真新しかったようです。お店の前で一通りLittle Villageの歴史を聞いた後、お店に入ってそれぞれに面白そうなパンを取ります。こちらのパン屋さんは、何が欲しいかを店員さんに告げて取ってもらう形式がほとんどなのですが、ここも含めて、メキシカン・ベーカリーは日本式にトレーとトングを持って自分で好きなものを取る方式です。メロンパンみたいなパンがあったりしてホッコリ嬉しくなってしまいましたが、メキシコのパンは日本のものに比べるとかなりぱさぱさ。好き嫌いだと思いますが、私はわざわざ買って食べたいと思うようなものには巡り会いませんでした。食べ物は皆で分け合ってこそ、というスローフードのもう一つの哲学を実践して、みんなが選んだ菓子パンやパイを切り分けて一口ずつ試すうちに、何となく会話が始まります。

El Milagro Tortilla Factory次の目的地は、道路を渡ったすぐのトルティーリャ工場。El Milagro(奇跡)というブランドのトルティーリャはトウモロコシの香りが馥郁としてパトリックのお気に入りだったのですが、なんとその工場にお邪魔できるというのです。残念ながら製造工程は見せてもらえませんでしたが、その工場の一角を小売店にしたところを覗かせてもらいました。シャワーキャップみたいな帽子をかぶったおばちゃんが、こちらでマサ(トウモロコシを挽いて作ったトルティーリャの原料、写真手前に山のようになっているのがそれです)を1ポンド、あちらでトルティーリャチップを一袋、と、手際よく注文を捌いていきます。そうしている間にも、奥の工場から続々といろんな種類の(黄色いトウモロコシ、白いトウモロコシ、小麦粉、焼いたの、揚げたの、etc.)トルティーリャの箱が出荷されて、まぁ忙しそうなこと。写真を二三枚撮って、観光客は早々に引き上げました。外に出たところで、ボランティアでガイドをしてくれたダニエル(女性です)が、焼きたてのトルティーリャをみんなに配ってくれました。「これにモーレソースがあれば完璧なのになぁ」と誰かが言った通り、何かつけたほうがおいしいのはその通りなのですが、焼きたてでまだ暖かいトルティーリャを工場のすぐ外で食べるのは、やっぱりちょっと楽しいかも。完っ全に観光客ですけどね。

Horchata Vendor in Little Village朝から暑いし乾燥していたこの日、トルティーリャ工場を出るころには喉がからから。26th Street沿いに点在する小さなスーパーに入ってお水を買おうかと思うくらいです。それを知ってか知らずか、次のポイントは飲み物の屋台でした。まずは、「この暑いのに、という感じだけど、ちょっと試すだけだから」と、もう一人のボランティア・ガイドのマーガレットがメキシコ版のホットココアを小さなカップに注いで回ります。チャンプラード(champurrado)と呼ばれるこのココア、なんとアステカ時代にまで遡るという飲み物で、冬のメキシコでは仕事に行く前に屋台で一杯飲んでいくのが風物詩なのだそうです。ココアの味というよりは、とろみをつけるためのトウモロコシの粉の香りと、後から加えるシナモンの香りが勝っている感じでした。うーん、私はいつものホットチョコレートのほうが好みかも。やはりこの日はとろりと暖かい飲み物には暑すぎる気候だったようで、チャンプラード売りのおばちゃんは暇そうでした。

そのすぐお向かいに店を出していたのが、上の写真のおばちゃん。大きな氷を一杯に詰めたクーラーボックスをいくつも置いて、この人は冷たいタマリンドのジュースなどを売っていました。孫らしき十二歳くらいの男の子が、額の汗をTシャツで拭きつつ、せっせと氷を削る手伝いをしています。私たちが試したのは、ラテン系の文化に興味のある人ならご存知のオルチャータ(horchata)。スペインではタイガーナッツという植物の根っこを使って作るのですが、ラテンアメリカではお米の粉を使います。これを冷たい水に溶かし、お砂糖とシナモンなどのスパイスを加え、きりりと冷やして飲む夏の飲み物。スペインにもラテンアメリカにも旅行した私ですが、恥ずかしながらオルチャータを飲むのは今回が初めてでした。先ほどのチャンプラードに似て、お米の粉の味よりもシナモンの香りが先に立って、でも乾いた喉にこの冷たさは最高です。かなり甘いので、普段飲みたいかと言われると疑問符ですが、ずっと前から試してみたかった飲み物なので、満足でした。(英語版Wikipediaによると、タイガーナッツの根っこにはナッツのような香ばしい味があるとか。スペイン版も試してみたい!)

シカゴのスローフード協会主催のネイバーフッド・ツアーはまだ続きますが、長くなってきたのでここで休憩。明日また書きます。

* 英語でいう「ネイバーフッドneighborhood」は、日本語の「ご近所」よりもかなり広い地域を指します。「町内会」の範囲よりも多分もっと広くて、感じとしては同じ町名の区域くらいでしょうか。だから、同じネイバーフッドに住んでいるからと言って、必ずしもみんな顔見知り、ということはありません。世間話をする中で同じネイバーフッドに住んでいることが分かると、何となくうっすらと連帯感を感じる程度です。同じネイバーフッドでも、幹線道路を一本渡ると全く雰囲気が違う、ということも多々あります。が、数あるネイバーフッドの中でも、特に特定の地域からの移民が多いようなネイバーフッドは、今でも彼らの出身地域の雰囲気と連帯感を残しているようなところもあり、「ネイバーフッドなんて行政上の区分に過ぎないよ」と、簡単に言ってしまえない部分もあります。

Posted by Yu at 17:28 | Comments (1)

2007年06月04日

徒歩五分のメキシコ

パトリックのアパートのあるロジャースパークは、シカゴ市の一番北の端にあたる区域。ダウンタウンから遠いのと、最近まで治安が悪かった(今も麻薬の売人が駅の周りにうろついていたりしますが...)のが影響して、シカゴ市内で、まあまあの環境のところとしてはかなり家賃の安いエリアです。そのせいもあってか、ロジャースパークは移民の宝庫。統計によればなんでも90以上の言語が犇めき合っているんだとか。そんな多様さはレストランにも表れていて、ペルー料理からコロンビア料理、パキスタン料理から果てはグルジア料理店まで、これでもかっ!というくらい色んな国のレストランがあります。その多くが、既に社会に同化した移民二世三世(いわゆる「アメリカ人」)向けではなくて、まだ家庭では母国の言葉を話し、母国の料理を食べているような移民一世向けに営業しているところが、ロジャースパークのエスニックレストランの楽しいところ。その分、いわゆるアメリカ人向けに営業しているエスニックレストランに比べると、あまりアメリカでは知られていない料理がよく見つかります。味付けも、本物に近いようです。

西のほうはユダヤ人、南はインド・パキスタン系など、同じロジャースパークでも区域によって人種・民族の構成はかなり違うのですが、パトリックのアパートのあるあたりにはメキシコ人がごっそり住んでいます。(うちのお隣も、下の階の人も、みんなメキシコ人です。)そんなわけで、アパートから歩いて五分ほどのクラーク・ストリートには、メキシカンレストランが軒を連ねています。パトリックはここにもう五年以上も住んでいるので、当然安くておいしいお気に入りがあるのですが、このあいだは、ちょっと違うところにも行ってみようよ、というわけで、敢えて行ったことのないレストランに行ってみました。

Steak!Quesadillas y Mariscos Doña Lolisは、トウモロコシの粉(マサ)を使った料理を得意とするレストラン。毎朝トウモロコシを挽くところから始まって、トルティーヤからソペ(トウモロコシ粉を丸く整形して焼いたコロッケのようなもの)に至るまで、みんな手作りなんだそうです。パトリックのステーキにも、私のチポトレ・ソースのミートボールにも、この手作り感溢れるトルティーヤが付いてきました。ミートボールにほんのり辛みのあるソースをたっぷりつけて、フリホーレスとともに包んで食べると最高です。パトリックのステーキも、安かったのに($10)牛の旨味たっぷりで、なかなか。一緒に付いてきた、これも自家製のワカモーレ(アヴォカドのディップ)の玉葱がさっぱりで、おいしかったです。雰囲気としては、メキシコのおふくろの味、というところです。

Meatballs in Chipotle Sauceこのレストランでは、アステカ時代に遡るという製法でいまだにホットココアを作っているそうです。ココアパウダーを牛乳に溶かしたところに、シナモンなどのスパイスを入れ、それになんと例のマサ(トウモロコシ粉)でとろみをつけるんだとか。メキシコでは冬の朝、仕事に行く途中に道の屋台で買って、ふうふういいながら飲むのが風物詩なのだそうです。たぁ〜っぷりの夕飯を食べたらお腹いっぱいになってしまって試せなかったのですが、次回は必ず、とココロに決めて帰ってきました。(あんまりお腹いっぱいだったので、近所をお散歩してから帰りましたが、あれっぱかりじゃ大して助けにもならなさそう...汗)

クラーク・ストリートには、まだまだ行ったことのないメキシカンレストランが山ほどあるので、これからぼちぼち試してみようと思っています。みんな家族経営の小さなレストランばかりですが、それぞれにオーナーの出身地の料理を出していたりして、面白そう。壁の張り紙はほとんどスペイン語、店の奥のテレビではスペイン語放送のソープオペラをやっていたりして、家から歩いて五分なのに、なにやら異国の雰囲気です。次回の記事に乞うご期待。

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Quesadillas y Mariscos Doña Lolis
6924 N. Clark St., Chicago, IL
773.761.5677

Posted by Yu at 11:12 | Comments (0)

2007年05月31日

忘れられた菜箸

ニューヨーク・タイムズに、最低限の台所用品を二百ドル以下でそろえる、という記事が出ていました。包丁なんか十ドルの安物で十分、とか、まな板なんてプラスチックでよろしい(そうすりゃ食器洗い器で洗える)、とか、結構ラディカル(?)なことも書いてありましたが、料理をしないので有名なアメリカ人向けの台所用品にしては、結構そろっているかな、という印象です。

その中で、台所や食をめぐる文化の差を決定的に感じてしまったのが、「何にでも使えるトングを一つ」というところ。私だったら絶対菜箸!ですが、やはり東アジア以外の人に取っては、トングであって菜箸じゃないんでしょうね。ソースを混ぜることから、野菜を和えたり、炒めたり、卵を溶いたり、果ては天ぷらだってできてしまう、考えてみれば菜箸ってすごい。ひょっとすると私の台所用品の中で一番活躍しているのが菜箸かも。(鍋つかみが見当たらないと、菜箸でベーキングパンを引っ張りだしたりしてるし...でもこれは少々無手勝流ですね。)スペインでホームステイしていたときに、「日本料理を作ってよ」と言われて鮭の混ぜ寿司を作ろうとしたものの、菜箸がないので往生したこともありましたっけ。薄焼き卵を作って上に載せようと思ったのですが、とてもじゃないけどフォークで薄焼き卵はできませんでした。

そもそもアメリカは、世界中からの移民が寄り集まって住んでいる国。さすがに第三世代ともなれば食生活もアメリカ化してくるとはいえ、そんな多彩な食文化が混在する国で、「台所に最低限必要なのはこれ」なんて断定的なことを言ってしまっていいのかしら、と思わないでもありません。イタリア系アメリカ人なら「なんでパスタメーカーが入ってないんだ!」と思うでしょうし、アラブ系アメリカ人なら「なんでスパイスを碾く石の器が入ってないんだ!」と息巻くかもしれません。記事は、ナントカ系が頭に付かない、単なる「普通のアメリカ人」向けに書いてある、ということなんでしょうが、同じDining and Wineのセクションで多彩な食文化を喜んで消費しているようなニューヨーク・タイムズに載っている記事だと思うと、なんだかなぁ。

Posted by Yu at 17:12 | Comments (0)

2007年05月28日

豚の角煮でメモリアルデー

ミツワ(シカゴ郊外の日本スーパー)で豚のバラ肉を見つけたので、All Aboutにあったレシピでヴェトナム風豚の角煮を作ってみることにしました。豚の角煮を作るのすら初めてなのに、何も最初からエスニックにしなくても、とも思いましたが、このあいだ書いたココナツから作った南ヴェトナムのカラメルソースを使ってみたくて、つい。

カラメルソース以外にお砂糖が大さじ三杯も入るので、こんなに入れて大丈夫なのかしら、と思いつつ、初めてなのでレシピ通りに作ります。豚肉はナムプラー大さじ一とお砂糖大さじ一に、カラメルソースを混ぜたものに漬けておきます。ニンニクの薄切りと黒こしょうで味を引き締めます。冷蔵庫で一時間ほど寝かせたあと、フライパンに油をしいて、豚肉の表面に焦げ目をつけます。漬けだれがはねて大変でしたが、台所の隣のコンピューター・ルーム(本来はダイニングなのですが、窓とコンセントの配置がいいので、書斎兼コンピューター・ルームに使っています)にまで芬々と漂ういいにおいに惹かれて、パトリックが台所にやってきました。ナムプラーとカラメルの焦げた匂いが最高で、これならおいしい角煮ができそう...

漬けだれの残りにナムプラー大さじ三、お砂糖(まだまだ入ります!)大さじ二を加え、別の鍋で暖めます。そこに焼き目をつけた豚肉を投入し、それが半分かぶるくらいに水を加えて、コトコト煮ます。昼間から作り出して時間があったので、豚肉に火が通ったところで火を止め、味をなじませてみました。煮返した煮物がおいしいことにヒントを得て。そのあいだにゆで卵を作って、最後に加える準備です。

Vietnamese Simmered Pork

五月の最後の月曜日は、アメリカではメモリアルデーという祝日で、皆さんお休み。庭でバーベキューをするのが定番らしく、そこらじゅうからおいしそうな炭火の匂いが漂ってきます。しがないアパート住まいの身、我が家ではバーベキューはできませんが、ご近所さんがわいわいとやっているのが聴こえてくると、なんだかビールが飲みたくなってしまいます。ええいっ、というわけで、五時からビールを開けて、食事の準備を始めてしまいました。アスパラを油を引かずにフライパンで焼き付ける隣で、厚めに切ったサツマイモを焼きます。これに焦げ目がついたところで、角煮の鍋に加えて、味付け。ヴェトナム風の角煮なのに、角煮=鹿児島=さつまいもという連想に歯止めがかからず、おいしそうなので投入。最初は素揚げにすることも考えましたが、しつこくなりそうなのでただグリルにしました。

出来上がったところで、再び乾杯。今日のメニューは豚の角煮(さつまいもと卵入り)、新鮮アスパラのグリル、それにしめじと小松菜の中華炒め。バーベキューができないのは寂しいですが、涼しい夕方の風に吹かれながら飲むビールは最高でした。面白かったのが、角煮に入れたゆで卵。甘みより塩味のほうをたくさん吸ってしまって、なんだかしょっぱくなってしまったのです。子供のころに読んだ『こまったさんのオムレツ』に出てくる、「シオハタマゴニキキスギル」をひたすら繰り返す妙な大鳥を思い出しました。本当に、シオハタマゴニキキスギルんですね。出てくる料理がおいしそうで、何度も何度も読み返した記憶がありますが、今の子供たちにも読まれているのかしら。

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ミツワ
100 E. Algonquin Rd., Arlington Heights, IL
(847)956-6699

Posted by Yu at 20:48 | Comments (0)

2007年05月24日

ヴェトナム料理の秘密兵器発見!

物凄い調味料を見つけてしまいました。

Coconut Thin Sauce

Hマートの東南アジアのソース類を売っている通路で、何気なく手に取ったCoconut Thin Sauce。原材料を見ると、「ココナツジュース、水」とあくまでもシンプルで、ココナツ風味のソースなら面白そう、と買ってみました。(私はバンコクに住んでいた子供の頃からココナツ大好き人間なので、ココナツと見るとついよだれが...。)300グラムで$1.19でした。

家に帰って早速封を開けて、舐めてみると、残念ながらココナツの味は全くしませんでした。Thin Sauceというわりにはかなりどろっとしたソースで、お砂糖の焦げたような、ちょっと癖になりそうな味がします。いったいどんな料理に使うのやら、とインターネットで調べてみると、南ベトナムでよく使われるカラメルソースだ、ということが判明。パトリックの好物で、鶏肉を生姜をきかせたソースの中で土鍋で煮たヴェトナム料理があるのですが、どうやらその独特の風味は、このソースから出るもののようです。さて、これをどう使うか。

冷蔵庫にあった紫キャベツで、野菜たっぷりの汎アジア風チャーハンにすることにしました。まずはこのココナツ・カラメルソースとナンプラーを合わせて、ちょうどいい味のソースを作っておきました。(この時点で既に激うま!)ニンニク一かけを炒めたところに、紫キャベツを入れて、パリパリ感を残す程度に炒めます。そこに、このソースを小さじ一杯くらい入れて味を付けた卵を炒め、ごはんを投入。ネギの小口切りと、細かくきったパクチー(コリアンダー、シラントロー)も入れて、ソースを回しかけます。ごはんが暖まり、ソースの味が全体に絡んだところで出来上がり。

The Best Fried Rice I've Ever Made (Seriously!) 本当なら干しエビも入れたいところでしたが、それは在庫がなかったのでパス。ピーナツもなかったので、まぁこれで良かろう、と、ローストした大豆をすり鉢で適当に砕いてぱらりとかけました。窮余の一策でしたが、これがなかなかアクセントになって正解でした。味のほうはというと、(自分で言うのもなんですが)「えっ、これ私が作ったの?」と思うくらい本場の味で、パトリックともども驚いてしまいました。カラメルの苦みがきいていて、どうしてもお砂糖とナンプラーでは出せなかった深みがあるのです。これって、ひょっとしてアジアン・レストランの秘密兵器だったのかしら、と思いつつ、かなり量のあったチャーハンを二人で完食(半分はキャベツですけどね)。おいしかったぁ〜。パトリックは、これは「アジアン・フードのアトミックボムだ」なんて、物騒なことを言っていました(笑)。

簡単だし(なんと言っても、ナンプラーと混ぜるだけですから)、安いし、家庭料理とは思えない複雑な味が出せるし、このCoconut Thin Sauce、我が家の常備調味料になるのは間違いなしです。シカゴ在住の方なら、アジア系のスーパーに行けば、ナンプラーなどがある棚で見つかると思います。日本では手に入るのかしら?

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ヴェトナム名:Nuoc Mau Dua (Ben Tre)
製造元:My Thanh Co., Ltd.

H Mart
801 Civic Center Drive, Niles, IL
847.581.1212

Posted by Yu at 11:52 | Comments (0)

2007年05月07日

毒茄子(?)騒動

Ingredients for Thai Green Curry大学のライティングセンターでの仕事から戻ってきたら,パトリックがまだ家にいるのを発見,急遽お昼を作る事にしました。週末にHマートで仕入れてきたタイの小茄子があったので,それを使ってゲンキヤオワーン(グリーンカレー)に。タイの茄子は,形もサイズも,茄子というよりはトマトのような感じで,淡い緑の地に濃い緑の網のような模様の入った,とてもかわいい野菜です。それに彩りに赤と緑のピーマンを加え,出汁も兼ねて鳥のもも肉を足しました。ココナツオイル(ココナツミルクの缶の上にたまっている透明な液の部分)をお鍋に熱したところに生姜のみじん切りを入れ,良い香りがしてきたら鶏肉,次に野菜を加えて炒めます。油がまわったところで,よく混ぜて均一にした残りのココナツミルクと,グリーンカレーペーストをたっぷり加えてぐつぐつ。二十分くらいカレーを煮込む間に,ジャスミンライスと長粒種の玄米のミックスを炊きました。(玄米を入れたのは,ジャスミンライスの在庫が足りなかったから、というだけのお粗末な理由。)カレーが煮上がる直前に,塩味が足りなかったのでナムプラーをくるりと一回り足しました。

Thai Green Curry カレーは美味しく出来たのですが,驚いたのがタイ茄子の味。一口かじっただけで,とたんに口の中に強烈な苦味が広がります。これってひょっとして有毒茄子!?と思い,慌ててインターネットで調べたところ、特に毒があるような記述は見当たらなかったので,ひと安心。考えてみればタイの茄子を使って料理するのは初めてなのでした。料理する前にそういうことは調べておくべきなんじゃないの,と自分にツッコミを入れつつ,ともあれ完食。最近の茄子は日本でも全くアクがないので,水にさらす,なんてことはほとんどしていなかったのですが,タイのナスに関してはアク抜きをした方が無難なようです。いや~苦かった。パトリックは,「慣れてくると結構いけるかも」なんて言っていましたが,私にはちょっと強烈過ぎました。この茄子を生でチリソースにつけて食べてしまうタイ人って,すごい!茄子の毒騒動から,よく苺と一緒にパイにするルバーブの葉っぱには毒があるんだ,とか,キャッサバの根には毒があるから,タピオカみたいに精錬しないと食べられないんだ,とか,有毒食品(?)の話で盛り上がってしまいました。

もうあの茄子を食べて六時間以上経っているので,きっと何事も無いと思いますが,もしこのブログが突如放置されるような事があったら,皆さんタイの茄子にはご注意あれ!

Posted by Yu at 18:16 | Comments (0)

2007年05月05日

鯛のアラブ風ソテーと大根のバター煮

Red Snapper Ras El Hanoutうちから車で十五分ほどの郊外にある、韓国系の巨大スーパーマーケット(Hマート)で、新鮮な鯛を見付けたので、今夜はそれを使って夕飯にしました。塩胡椒をした鯛に小麦粉を軽くはたいたところに、トムがスパイス・ハウスで買ってきてくれたアラビア風のカレーパウダーをたっぷり振って、オリーヴオイルでソテーします。そのあいだに、7ミリほどの銀杏切りにした大根とじゃがいもを、ニンニクと一緒にバターで炒めます。ひたひたになるくらいのお水とチキンブイヨン少々を足して、火を弱めてくつくつ煮ます。出来上がる五分前くらいになったら、さやえんどうと、窓際のプランターからむしってきたセージの葉を何枚か加えて、香りを付けて出来上がり。

鯛のほうは火が通ったところでお皿にあげて、鯛を焼いたフライパンに白ワインとバター、アラブ風カレーの粉を小さじ一杯くらい足して、ソースを作りました。このカレー・ミックスはラス・エル・ハヌート(Ras El Hanout)、といって、アラブ圏でよく使われるミックスです。物の本によると「そのお店にある最高のスパイスミックス」という意味なんだとか。サフランの黄色がとてもきれい。カルダモンをはじめとしてインドのスパイスがたくさん入っていて、シルクロードの交易を彷彿とさせるような、インド風の味がします。今私たちが楽しむ各国の料理に、何百年も前の文化的、経済的交流が反映されているって、面白いですよね。ソース用に開けたから、というのを口実に、グラス一杯ずつ白ワインをいただいてしまいました。

Stove-Top Japanese Veggiesシカゴではなかなかおいしい魚が手に入らないのですが、今夜の鯛は身もしまっていてなかなか美味。そのへんのスーパーにあるような、買ったすぐから既に生臭くて、火を通すともとの半分くらいに縮んでしまうような魚たちとは大違い。Hマートが最近できたおかげで、手頃な値段でまあまあ新鮮な魚が手に入るようになって、助かります。干物なんかは売っていないので、やはり恋しくなりますが...。

でも今日のハイライトは、鯛よりも野菜のバター煮のほうでした。(私がもともと野菜狂なせいもありますが...。)セージの香りがほんのりする中に、大根(これもHマートで買った、ずんぐりむっくりの韓国大根です)の苦みが利いていて、いくらでも食べられてしまいそうでした。今度は大雑把に切った大根にラス・エル・ハヌートを混ぜたひき肉を詰めて、オーヴンで焼くファルシもいいかも...

ブログの日付を見ていてはたと気づきました。今日はこどもの日なんですね。ゴールデンウィークということすら忘れていました。日本に住んでいれば嫌でも気付くのに、こちらでは気をつけていないと季節の行事も忘れているうちに通り過ぎて行ってしまいます。その分、アメリカの季節行事があるといえばそうなのですが、なんだかちょっと寂しい今日このごろ。

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H Mart
801 Civic Center Drive, Niles, IL
847.581.1212

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Evanston: 1941 Central Street, Evanston, IL
847.328.3711
Old Town (Chicago): 1512 N. Wells Street, Chicago, IL
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Posted by Yu at 20:12 | Comments (0)